ダビ・モラが場内1周。ガジョは良い牛で耳が切れなかった。

2013年5月21日マドリード、ラス・ベンタス(第1級)闘牛場の今年21回目8フェリア・デ・サン・イシドロ13日目)の結果。

19時開始、21時05分頃終了。20時37分照明点灯。

プレシデンテ、マヌエル・ムニェス・インファンテ 。9割位の入り。

ペドゥラサ・デ・ジェルテス牧場の牛。

   全体として、割と良い牛が出た。
   1頭目、。2頭目と3頭目、良い牛
   4頭目、。5頭目、。6頭目、。
   

闘牛士

ウセダ・レアル 沈黙、罵声とアビソ2回。

エドゥアルド・ガジョ 口笛、沈黙とアビソ1回。

ダビ・モラ 弱い耳要求で場内1周、沈黙。

 曇時々晴。肌寒い。日が暮れて寒さは厳しさを増す。冬のような寒さ。しかも風が強い。ペドゥラサ・デ・ジェルテス牧場の牛(Procedencia actual=現在の起源<基の血統>、ファン・ペドロ・ドメク牧場)。闘牛士、ウセダ・レアル、エドゥアルド・ガジョ、ダビ・モラ。

 アンダナーダ5にてビデオ撮影しながら観戦する。エドゥアルド・ガジョの1頭目の牛は、カジェホンにいた、サッカー、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督に捧げられた。

 ウセダ・レアルは、何の印象も残らないような内容だった。ベロニカもファエナも、そして、いつも良い剣刺しも良くなかった。

 エドゥアルド・ガジョは、やる気があるのはキーテの時から判っていた。耳を取ろうという野心があった。しかし、この日2頭目の良い牛を引いたのに、デレチャッソで手の低い長いパセを繋いでいたが、角にムレタを何度も払われてファエナをダメにした。ナトゥラルも良かったが、同じだった。後半は、観客からの口笛を浴びた。何故だろう?彼は割と長いパセをする闘牛士で、牛を最後まで観ていると思うが、それでもムレタを角に払われた。牛のちょっとした変化に対応できていないと言うことか、ちゃんと観ていないことか?それとも…。

 結局こうゆう結果になると、マンダール出来ていない闘牛士という風に言われるのだろう。ノビジェーロの時、プエルタ・グランデしたあのファエナが忘れられない。あの時の様に出来るように、もっと経験と成長が必要だという事のようだ。

 ダビ・モラは、どうやら化けたようだ。僕が知っているダビ・モラは何処にでもいるような闘牛士だったが、ここ2年サン・イシドロに来ていないうちに、いつでも耳が切れるような闘牛士になっていた。場内1周のファエナも剣が決まっていれば耳が取れただろう。落ち着きもあり、状況判断も出来ている。地味だが、サン・イシドロで耳が切れるような闘牛士になったダビ・モラ。

 カルテルも増えるは当然だろう。花があるかどうかは、また別の話。真面目にパセを繋ぎ観客を喜ばせる闘牛士も必要だ。彼の中には、自信もあるようだ。その自信が、過信にならずに、謙虚に闘牛を続けて欲しいと思った。

 今日は日が差し日が暮れるまでは暑かった。日が暮れてからは流石に寒くなったが、先週に比べればまだ、寒さは大分和らいだ。


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