セビージャじゃあれが耳1枚なんだ、ヘスリン。

2004年4月26日セビージャ(第1級)闘牛場の結果。

 快晴のセビージャ、レアル・マエストランサ闘牛場。牛、ヌニョス・デル・クビジョ牧場。闘牛士、ヘスリン・デ・ウブリケ、ハビエル・コンデ、サラゴサで大怪我をしたサルバドール・ベガに代わり、レアンドロ・マルコス。観客は約9割の入り。ソルのグラダ6にて観戦す。

 ヘスリン・デ・ウブリケは、ピコでパセを繋いでいたら「オーレ」がなり剣がメディアだったが、良いところにしっかり決まっていて牛が倒れたら耳1枚が出た。これで耳ならラス・ベンタスのサン・イシドロで耳を取るのは簡単だろう。ベンタスなら口笛を吹かれて終わっているファエナ。セビージャじゃピコでもパセを繋いでいれば「オーレ」がなる。これじゃ田舎闘牛と同じレベルだ。2頭目の牛は良い牛で、プエルタ・デル・プリンシペが出るのかと思ったが、案の定、ヘスリンのレベルでは上手く牛を扱えない。それでも耳1枚が出そうなファエナだった。でも、剣刺しは、物凄いバホナッソを2回続けてパー。何であのパセで、「オーレ」がなるのか理解できない。これでも本場の第1級闘牛場だって。厳しさが足りない。

 ハビエル・コンデは、24日のグラン・ファエナを見て期待していたが全くダメ。腰が引けて牛を怖がっていた。口笛を吹かれて終わり。何にもない。あの牛が読めないかなぁ。確かにブスカンドしていたりしたけど、そういう牛は彼は出来ないのだろう。始めの牛でブリンディースしていたのは、クーロ・ロメロ?僕ちゃん恥ずかしーーー。

 レアンドロ・マルコスは、この前プエルタ・デル・プリンシペしそうになったからサラゴサで大怪我をしたサルバドール・ベガに代わり再登場できた。始めの牛では距離の取り方は良かったけどクルサード不足。この前もそうだけどあれじゃサン・イシドロでは通用しない。ローカル闘牛士の域を脱していない。最後の牛は良く膝を着く牛でパセが繋がり出すと膝を着いていた。またパセが繋がりそうになると、パセの後、戻ってこないで逃げていく牛だった。だからどうか、その後は牛の目の前でクルサードを繰り返していたけど、あれじゃ牛に威圧感を与えるか、息苦しくなってやる気がなくなるだけ。いずれにしろ牛の気持ちが判らない奴。剣刺しは相変わらず下手の一言。

 ヌニョス・デル・クビジョの牛なら、やっぱりホセ・トマスが出て来なきゃダメだよなぁ。早く戻ってきてね。お願い。


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