LIB活動限界


カタログにも書かれている通り、Libretto30のバッテリ駆動時間は約2時間と短い。むろん、この2時間という駆動時間は、某人型決戦兵器のバッテリ駆動時間5分間よりははるかに長いのだが、そんなことは比較しても仕方がない。モバイルギアの40時間とは言わなくても、本音では8時間位は欲しいところである。
約2時間の駆動時間では、当たり前だが、2時間の会議で使うには不安である。私の場合、毎週1回、外出(と言っても同じ社内だが)して、そこで約2時間の会議を行う。会議室には、電源コンセントが無いので(電子黒板の電源ケーブルは外へ這い出ている)、いきおい、バッテリ駆動になるが、画面が暗くなるたびに不安になる(バッテリの残量に合わせて、ディスプレイの明度を制御するように設定しているため)。
そこで、大容量バッテリを買うことにした。また、毎日、AC電源を会社に持っていくのは面倒だし、2本のバッテリを本体で充電するのは面倒なので、ついでにバッテリチャージャを買って、AC電源は会社に置くことにした。
先に、使ってみた感想を言うと、あれば便利である。AC電源を毎日持ち歩かずに済むし、大容量バッテリを併用すれば、丸1日の外出もヘッチャラであるというには若干不安だが、AC電源を使って休憩時間に充電すれば何とかなりそうである。気を付ける点と言えば、バッテリチャージャを電源として使う場合の選択スイッチをLib20/30側ではなくLib50にしてはならないという点位である。もし、Lib50側でLib30を使うとLib30の内部ヒューズが飛ぶらしい(Lib30の電源は1AでLib50は2Aだからだそうだ)。そういえば、バッテリに関して不思議なのは、Lib60において、バッテリ周りが改良され、使用中の充電が可能になったので、Lib60用標準バッテリはLib20/30/50用標準バッテリとの互換性が無いのに、大容量バッテリは全モデル共通だということであろう。
閑話休題、9/7、秋葉原に行って、大容量バッテリとバッテリ・チャージャを探したが、予想したとおり、小さい店には大容量バッテリもバッテリチャージャも置いていない。大きい店には置いてあるが、高い。最初に見たのはT−ZONEだが、どちらも標準価格20000円で販売価格18000円である(値引率1割)。他の店をあたると、LAOXでも18000円、ツクモ電気でバッテリチャージャが17000円と大容量バッテリが18000円、ソフマップに至ってはバッテリチャージャはなく大容量バッテリが19***円だった(***は良く聞き取れなかった)。たまたま、入った石丸電気を見てみると、両方とも17000円(値引率1.5割)だったので、そこで買った。
しかし、大容量バッテリもバッテリ・チャージャもサードパーティ品が無いので、標準価格20000円は暴利をむさぼっているとしか思えない(なお、標準バッテリは標準価格10000円)。その辺で売っている単三型のニッケル−水素充電池は電圧の違いがあるとはいえ、それから考えるともっと安くできるはずだと思う。ちなみに標準バッテリは10.8Vの1200mAh(大容量バッテリは2400mAh)だから、手元の単三型ニッケル−水素充電池(東芝ブランドだ。正確には東芝電池株式会社製。たしか、2本で実売900円だったと思う)は1.2V/1300mAhだから、約9本分(大容量バッテリなら約18本分)ということになる。形状の違い(単三は円筒、バッテリは直方体に近い)やどん殻の体積を考えると、PC用バッテリと単三型充電池の中味の充電池部分はたぶんほとんど同じだろう。それで、どうしてこんな標準価格になるのだろう。高くても、半額が妥当なところだと思う。
最近(ここ数年)、PC本体が安くなっているので、サードパーティが入ってこないバッテリなんかの利益率を高くなっているんだと思う。ノートPCを買うとき、バッテリの値段を気にする人はあんまり居ないしね。標準価格からの値引き率が低いのも店側がPC本体の利益を低くしている分、利益を確保するためだろうな。バッテリ・チャージャも同じで20000円は高すぎだと思う。是非、バッテリ分野にサードパーティが入ってきて欲しいものだが、バッテリはノートPC毎に違うのが普通(数年前にバッテリの形状・電圧その他を共通化しようという意見がIntelだかMicrosoftだかから出されたが、バッテリの形状はPCメーカ毎に工夫を凝らしている部分でもあり、たぶんサードパーティの進入もおそれて、PCメーカの反対でポシャったらしい)なので、たぶん無理だろうな。


バッテリ外観図(上はバッテリチャージャ・中が大容量バッテリ・下が標準バッテリ)


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1997/9/15 ver1.0 作成
1999/2/7 ver2.0 写真追加・構成を修正
1999/4/29 ver2.1 移動リンクを追加