麻布十番商店街(東京都港区)

麻布十番商店街に、マザーグースの「ヒッコリ・ディコリ・ドック」にちなんだ時計のモニュメントがあります。

区内12カ国の大使館の協力を得て、12の『微笑みのモニュメント』があるのですが、
それぞれのモニュメントには、作者の心からのメッセージが籠められている。麻布十番商店街サイトへ

ピース・クロック

グロリア・ボーンスティン作 GLORIA BORNSTEIN  (アメリカ)


ピース・クロックは、長崎と広島の原爆資料館に展示されている壊れた時計として具現化されたもので、戦争の傷痕を癒したいという私の願いを現わしています。「ヒッコリ・ディコリ・ドック」からの引用として、ネズミの姿に形をかえた神話的時間が、線形的な現実時間に併走している状態を表現しています。この作品の原形となったのは、合衆国のペンシルバニアで19世紀に開発されたチッペンデール・ロングクロックで、彩色はアメリカ式野外市にみられる様式にしたがっています。

グロリア・ボーンスティン氏からのメッセージ
このピース・クロックを通じて、人が出逢い、笑みを交わす場となるとともに、現実時間と(アメリカ先住民の神話に登場する)ドリーム・タイムとの関り合いについての真実を映し出したものとして役立つよう願っています。