みーちゃんとんびさんの アナンダ旅日記

 

1 飛行機わくわく 時差ぼけがくがく


アナンダの中心 テンプルです

 

 わたしは、みーちゃん。今から、飛行機に乗るところです。
 今年の9月19日で7歳になります。生まれて初めての飛行機です。

 今日は、朝早くから電車に乗りました。6時30分頃の駅でも、たくさん人がいました。
 神戸の三宮駅で、バスに乗りました。お父さんは、「40分くらいかかるよ」って言ったけど、半時間ほどで伊丹空港というところに着きました。
 お父さんは、きれいなおねえさんのところで、切符を交換していました。でも、飛行機の切符って大きいなあ。
 きれいな飛行場です。お父さんが、「最近、新しくなったんだよ」って教えてくれました。外に、ピカチュウジャンボが見えました。あれに乗って行くのかな。

 飛行機は、とても退屈です。かばんから、お絵描きセットを出して、絵を書きました。おねえさんが、ジュースをくれました。でも、退屈です。お父さんは、「これは、1時間かからないけど、アメリカに行くのは何時間も乗ってなきゃいけないんだよ。」って言いました。タイヘンなんだ。

 羽田空港というところに着きました。
 ここからは、バスでもうひとつの空港まで行くそうです。「お腹、空いた?」て、聞かれたけどあまり空いていない。お父さんが、「じゃあ、成田で何か食べよう」といいました。でも、それがよかったみたい。切符を買って並んだバスの停留所は長い列です。前の方の人は、「30分以上来るのが遅れている」って、あせっていたみたい。
 私たちは、20分遅れでバスに乗れました。
 バスに乗ると、私は寝ちゃいました。乗り物に乗ると、寝ちゃうくせがあるみたいです。途中で、警察の人が乗りこんできて、パスポートを見せたらしいけど、私は知りません。
 お父さんに起こされたのは、もう飛行場のすぐ前でした。

 「何が食べたい?」って聞かれても、あまり考えられません。そういえば、ケンタッキーを最近食べていなかったことを思い出し、ポテトとビスケットをお父さんはサンドを食べました。そういえばお父さんが「東京じゃ、ケンタッキーのことをケンタって言うんだよ」と言っていました。ヘンなの。

 ローソンでお菓子を買いました。まだ早いけど、集合場所に行ってみようかということで、人がたくさんいるところに行きました。
 お母さんが、「いっしょに行く人と、仲良くしなさい」と言っていたけど、どんな人が行くのかな。おともだちできるかなあ。

 

 今回参加したのは「第9回 ネイチャーゲーム アナンダ研修ツアー」です。
 企画・運営は潟lイチャーゲーム研究所。(社)日本ネイチャーゲーム協会が後援しています。旅行主催は鞄本旅行です。
 1999(平成11)年8月22日(日)〜30日(月)の間、全国各地から集まった20名とスタッフ2名・通訳1名で、「ネイチャーゲームの故郷を訪ね、コーネル氏の直接指導、アナンダ村での生活や村の人々との交流、そして雄大な自然とじっくり向かい合うことが、それぞれの心の中に意義深い体験として刻まれれば」(ガイドブックより)という目的で開催されました。
 14:50成田空港の第1ターミナル集合でした。
 大阪〜東京間は、乗り継ぎ便ということで、1人、往復1万5千円でした。

 

伊丹空港にて
うしろはピカチュウジャンボ

成田で出国カードを記入するときに、
ロビーに座り込む、変な集団

乗るとすぐに眠くなる
夕焼けがキレイ

 集合場所へ行くと、おねえちゃんが一人いました。その後、たくさんのおばさんたちが来ました。
 はじめに声をかけてくれたのが、今回スタッフで参加するなおこさんでした。ちょっと恥ずかしくて、うまく返事できませんでした。
 次に男の人が、私のホッペタをつまみながら、「ヨロシク」といいました。静岡から参加のコンさんです。私、ちょっと男の人は苦手なんだ。
 だんだん人が集まってきました。通訳さんと、参加者の1人はサンノゼというところで、一緒になるんだって。だから、日本からアメリカ行きの飛行機に乗るのは21人です。
 みんなが集まったところで自己紹介。今度は大きな声で言えました。
 私と同じ小学生が2人。兄弟で5年生のゆうくん、2年生のけいくん。同じ兵庫県だって。家族4人で、おとうさんがマーぼう、おかあさんがヤンぼうというそうです。天気予報みたい。

 いろんな手続きが済んで、さあいよいよ飛行機だ。こんどはAAというやつに乗るらしい。ゆうくんが言うには、最新式の777というやつらしい。
 子供連れは、先にのせてくれた。うあー、テレビが座席の前に1人1個ずつある。すごいや。飛行機が離陸した。でも眠い。んー。

 みーちゃん、離陸後2分で夢の中へ。17:05分発のアメリカン航空128便サンノゼ(サンホセ)行きです。
サンノゼは、サンフランシスコの南約1時間弱のところにあるシリコンバレーの中心地です。
 みーちゃんは、最初の飲み物を寝ていたので飲めず。その後も、食事の時だけ起きるという、お父さんにとっては、とってもうれしい過ごし方をしました。
 でも、夜中にシクシク泣いている。「さびしいの」と言った。すぐに、また寝たが・・・
 現地と日本との時差は16時間。したがって出発は、向こうの時間でいうと、夜中の1:05ということに。

 食事は、けっこうおいしかったです。また、朝早くの空から見るアメリカもきれいでした。

 10:30、着陸です。少しゆれました。とても気持ち悪いです。頭が痛いです。
 すぐにトイレにかけこみました。お父さんは「寝不足と朝ご飯の食べ過ぎ、窓からの景色を眺めていて酔ったのとが重なったからだ」といいました。
 飛行場へは階段を降ります。木造風の建物で、いろんな手続きをします。飛行機の座席が一番後ろの方だったので、手続きも最後の方になります。私は気持ち悪かったので、しばらくベンチで座っていました。そしたら北海道で羊の世話をしているというサイさんたちが心配してくれて、冷たいものなんかをくれました。

 11:15手続き終了。バスに乗って、荷物を受け取るところに行きました。そこで少し休憩して、今度は大きな観光バスに乗って、アナンダへ向かいます。
 ここで、通訳のじゅんこさんと、福岡で言語教育の会社にいて、先にデンバーっていうところにいたグリさんと合流しました。

 12:00、バスが出発です。
 景色は茶色ばっかり。乾期というやつで、雨が全然降らないんだって。秋になれば、雨が降って緑になるんだって。日本だと、春なのに・・・。また眠くなった。

 お父さんに起こされました。休憩25分だそうです。アメリカのショッピングセンターに止まりました。ハンバーガー屋さんとガソリンスタンド、マーケットが一緒になっています。
 お父さんと私は、絵葉書4枚と、ミネラルウオーター、アイスを買いました。アイスはとてもおいしかった。
 絵葉書は、おかあさんと、おじいちゃんおばあちゃん2軒、学校の先生に書くんだ。

 17:00頃、お父さんに起こされた。またよく寝ていたみたい。ちょっとした広場に止まっています。アナンダ村へはバスが入れないので、ここから車を乗り換えて行くんだって。トラックに荷物を積んで、2台の大きな車に乗り換えました。しばらくすると、車は舗装されていないデコボコ道へ。道の外は、金を掘っていた跡があるそうです。何でも4億円の金を掘ったんだけど、14億円経費がかかったんで、今は掘っていないんだそうです。
 15分くらい走って、駐車場へ。

 車を降りて、出迎えてくれたハリダスさんとローマさんの夫婦や、犬のブラウニーにあいさつしました。
 何か、空気が違うみたい。なおこさんは、「アナンダの匂いだ!」って言ってたけど、お香のような匂いがしました。
 荷物は、それぞれの部屋に運んでくれるらしいです。
 あと、オレゴンというところで学校の先生をしているやよいさんが一緒になりました。6月に、ここであった世界各地から集まってネイチャーゲームのことを話あったりしたのに参加して、8月に日本人のツアーがあるからということを聞いて、何時間もかけて車で駆けつけたということです。
 着いてすぐに、ハリダスさんが、アナンダ村の説明をしてくれました。そして、18:00に部屋に入りました。長野からきたタクさんやコンさんみたいに1人で1つの部屋を使う人もいれば、4人で使うところもあります。お父さんと私は、スーリヤ(Suriya)という部屋です。食事の時なんかに集まるところに近いです。遠い人は10分くらいかかるんだって。

サンノゼ空港にて
日本時間で真夜中。眠たいョ。

アナンダに到着
ブラウニーもおで迎え

お世話になった ハリダスとローマ

 

 ごはんは18:30から。最初に歌を歌います。
 トマト味のパスタとパン、野菜サラダ、デザートにイチゴとアイスクリーム。自分の好きなだけ取ります。
 そうそう、ここは、ベジタリアンという野菜しか食べない人がほとんどらしいです。だから、肉類が食べられません。

 アナンダ村については、北海道の大学の先生でネイチャーゲーム指導員でもある石崎一記さんがまとめた文章(研究紀要)があります。ガイドブックに掲載されていたものを要約したり、補足を加えて、3 トイレが臭くないョ で詳しく紹介しますが、とりあえず・・・

 カリフォルニア州ネバダ市郊外にあるアナンダ村は、サンフランシスコから北東に約6時間のシェラネバダ山脈の中腹にあり、パインとオークの森林地帯で、野生動物の保護地区になっています。
 この村は行政体としての村ではなく、1967年にクリアナンダという人によって設立された東洋思想とキリスト教とが融合した思想をもとに作られた共同体です。世界の各地から集まった人が生活し、セミナーなどで短期・長期で滞在する人もいます。
 村民は、ほとんどがベジタリアン。ヨガやメディテーションを生活の一部にし、シンプルな生活をしています。
 村の中に、学校や農場、商店や消防署などもあり、独自の自治組織もあります。それぞれが、村民によって運営されていますが、自立した人でないと生活できません。したがって、近くの町に働きに出たりする人もたくさんいます。
 今回は、今のアナンダの村の中心から離れた、アナンダ村の発祥の地でもある研修地区であるセクリュージョン リトリート(Seclutionn Retreat)と呼ばれる地区で過ごします。
 この地区のリーダーがmハリダスさんとローマさんのご夫婦です。
 今後、その2人にはお世話になります。

 20:00からテンプルで歓迎式がありました。姿勢のいいおじさんも参加しました。お父さんが「あれが、コーネルさんだよ」って教えてくれました。
 「はじめまして」とか、少しゲームをしました。お父さんは、最初にコーネルさんと2人組になっていました。
 私は、日本から持ってきていたウチワを、みんなに配りました。

 済んだあと、お風呂です。シャワー室が、キッチンのところの横にあります。水が貴重なので、簡単に済ませてくださいってなおこさんがいってた。女性用に入ったんだけど、入り方がわからなくて、いっしょに行っていたお姉ちゃんたちとアナンダの人に教えてもらった。シャワーの温度調整が、とても難しかったです。

 

「はじめまして」で、外国の人と

ウチワのプレゼント

コーネルさんと記念写真 第1号

 お部屋でやっと、眠れます。
 お父さんと別々のベッドで寝ようとしましたが、夜中に眼がさめたときに、おとうさんのベッドにもぐりこみました。
 雨と雷の音がしていました。

 

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