脱 税

2007年4月20日

(2006年11月20日更新)

ニー・パーシーとリーク・リアング・パーシーについて
判例の解説の中で「ニー又はリーク・リアング・パーシー」とあり、ニーは「逃げる」、リーク・リアングは「逃げる」の意味もあったが最初に「避ける」という意味があったので、「ニー・パーシー」は脱税、「リーク・リアング・パーシー」は租税回避と訳した。以後、そのように訳してきたが、租税条約において、「脱税
evasion」は、「リアング・ガーン・ラッサダコーン」と訳されていた。ちなみに、小型の英タイ辞書を見ると、「evasion」は「ガーン・リアング、ガーン・ニー・パイ」、「avoidance回避」は「ガーン・リーク・リアング」。また、国税法37条では「リーク・リアング」を使用しているため「回避」と訳したが、文の内容から、やはり脱税であろう。命令トーポー1232-1-8ここも、「回避」と訳したが、文の内容から、回避では広すぎるのでやはり脱税であろう。それとも会計監査人には厳しくするのか。
 租税条約の「二重に税を徴収することを免除(ウエン)」について、原本では、「ウエン」のところは
avoidance(回避)を使用している。「ウエン」は、「除く」というような意味で訳していたが、「回避」という意味があるのだろうか。いままでは、例えば、「国税の免除」という場合については、「ヨク・ウエン」を使っているので、今後、気をつけていきたい。

 租税条約の改正については、最近では、投資促進のため源泉地国課税の限度税率の引下げ、租税回避の防止が中心になってきている。従って、「租税回避」と「脱税」は明らかに分けて使用されるようになってきたと思う。

租税回避(tax avoidance) 法が予定していないところに従って税負担の減少を図る行為 (灰色)
節税
(tax saving)   法が予定しているところに従って税負担の減少を図る行為 (白色)
脱税
(tax evasion)   違法 (黒色)

付加価値税に関係する国税局長公告第89号の第10項a種類(2)
「リーク・リアング」は、脱税。(2006/12/20

「ヨク・ウエン」exempt(免除する)except(除く) 
「ウエン」
exclude(排除する)except(除く)など
日本では、「二重課税の排除」という言い方もしますし、上記のことからも「ウエン」は、「排除する」と訳してみます。(
2007/1/20

 


 

 

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