■はじめに
・フリー版CDOSをWindows上で作成します。
・以下の作成方法で成功しましたが,他の方法,もっと簡単な方法があるかもしれません。
万一作成できない,誤動作を起こした,コンピュータやファイルや人その他が何らかの被害を受けても
私は何も補償しません。また,不具合が起こったとしても私は何も責任,義務その他を負いません。
すべて作業をした人の責任のもとで進めていって下さい。
・とはいえども,あの88で好評を博したソフトですから,わかる範囲でフォローの努力はしたいと思います。
・フリー版CDOSでは,漢字の表示はしますが,キーボードからの漢字の入力はできません。これは実機でも
同様です。
・以下の説明ではWindowsマシン上で作業を行うことからわかりやすく「エンターキー」という言葉を
使いますが,本来88では「リターンキー」と呼んでいます。
・完成品のディスクイメージをアップロードしてさえすればよいかもしれませんが,やはりここは「作る楽しみ」,
「できた喜び」を感じてほしいことからこのようなキット形式にしています。
・オリジナルのドキュメント cdinst.doc も必ず一読下さい。
当時のドキュメントによるとアーカイバによるパックが認められていないのですが,ここではLZHにより
圧縮しています。当時とは環境が異なり,Windows上でエミュレータ用の作成という目的から圧縮は
可能と判断しています。
・転載,圧縮などにご意見がある場合は掲示板やメールで連絡を下さい。
■材料
○ハードウエア
・Windowsマシン
私はWindows98で作業しました。
・3.5インチフロッピィディスクメディア
2DD(720KB,640KBどちらでも可)または2HD(1.25MB)でMS-DOSフォーマットされたもの。
おそらく2HD(1.44MB)は不可と思われます。
・3.5インチフロッピィディスクドライブ
上記メディアの読み取りができるモノ。
○ソフトウエア
・88エミュレータ「M88」
すでにインストールされているものとします。
ただし,現状ではROMは「2HDドライブ搭載機種」の制限付きです。
注意!M88 用 機能拡張モジュール DISKDRV ははずしておいてください。
拡張命令がかぶるため,誤動作する危険があります。
・DiskExplorer (ディスクエクスプローラ)
http://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/index.html からダウンロードできます。
・Virtual Floppy Image Converter (VFIC)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se151106.html からダウンロードできます。
・2D Tools
http://www.jsdi.or.jp/~imp/index.html の「2D Tools Release.1」からダウンロード
できます。
・FREE版CDOS2作成ファイル
ここからダウンロードできます。 cdinst.lzh ( 71,508 bytes )
・N88-DISK BASICシステムディスク
特にバージョンやメディアは気にしなくていいです。
D88化しておいてください。
・作業用フォルダ
わかりやすいように,1つ適当な名前の新規フォルダを作り,そのフォルダ内で作業をします。
上記「FREE版CDOS2作成ファイル」をこのフォルダに解凍しておいてください。
■作業
1.BASICシステムディスクイメージを使ってM88を起動し,N88-DISK BASICを起動します。
How many files(0-15)? には,エンターキーのみ押して下さい。
2.システムディスク内のユーティリティプログラムを使って新しく1枚のシステムディスクイメージを
作成します。システムディスクのバージョンによってプログラムが若干異なりますが, dskut2.n88 や
dskut2.j88 というファイル名です。
[Disk]-[Drive 2]とメニューをクリックして,新規イメージを作成します。
この作成されたシステムディスクイメージをここでは「作業用」と呼びます。
「新しいディスクの作成」ダイヤログが表示されたときに「Disk Basicフォーマット」にチェックを入れておきます。
これにより「物理フォーマット」は不要になります。
3.M88を終了します。
4.「作業用」ディスクイメージに,CDOS2作成ファイルを書き込みます。
かなり繁雑な作業になるので,バッチファイルを作りました。
FREE版CDOS2作成ファイル,そして2D Toolsのうち,store2d.exe と 2d88.exe の2つ,さらに 「作業用」
ディスクイメージ,cd88fw.bat を同じフォルダに入れておきます。
MS-DOSプロンプトを起動し,上記ファイルが入ったフォルダに移動してから, cd88fw.bat イメージファイル名
を実行してください。
例えばイメージファイル名が「作業用」なら 「cd88fw.bat 作業用」とカギカッコ内をキーボードから入力し,
エンターキーを押します。
ここの「イメージファイル名」には拡張子".D88"をつけないでください。
作成ファイルの書き込みが終われば,MS-DOSプロンプトが終了します。もし閉じない場合は[X]ボタンで
終了させてください。
5.M88を再度起動し,「作業用」ディスクイメージでN88-DISK BASICを起動します。
How many files(0-15)? には,エンターキーのみ押して下さい。
FILES と入力してエンターキーを押すと,作成用ファイルが入ったことがわかります。
"CDINST"で始まるファイル名が14個あれば大丈夫です。
6.M88上で LOAD "CDINST.BAS" と入力し,エンターキーを押します。
もしかしたら Direct statement in file と表示されるかもしれませんが,気にしなくていいです。
7.Ok と表示されたら,RUN と入力し,エンターキーを押します。
8.「ブランクディスケット(2D)をドライブ2に入れて[RET]して下さい。」と,半角カナで表示されます。
M88上のドライブ2に新しいディスクイメージを作成します。このイメージを「CDOSシステム」と呼びます。
9.エンターキーを押すと,「CDOSシステム」にファイルを書き込んでいきます。
10.「終了しました。」という内容が半角カナで表示されます。
これでとりあえずCDOS2のシステムディスクができあがりました。
いちどM88を終了します。
11.残ったあと1つのファイルを「CDOSシステム」ディスクイメージに転送する作業をします。
まず,「FREE版CDOS2作成ファイル」のうち1つだけ,CDINST.COM を,用意していた3.5インチ
フロッピィディスクメディアにコピーします。エクスプローラなどを使って下さい。
12.DiskExplorerを起動します。
ファイルを開く画面が表示されますが,[Esc]キーでキャンセルします。
13.DiskExplorerのメイン画面が表示されます。
特殊(X)→ディスクイメージの作成(F)... を選択します。
14.保存ファイル名を適当に決め(図では CDINST としました),FDメディアが入ったドライブ,サイズを
指定して実行(E)を押します。
「データの抽出が完了しました。」と表示されたら[OK]をクリックし,さらに「閉じる」をクリックします。
15.DiskExplorerを終了します。
16.DiskExplorerを実行していたフォルダに拡張子 ".disk"のファイルが作成されていますので,これを
CDOS2作成作業用のフォルダに移動します。
17.VFICを起動します。
18.「出力形式」を「D88形式」に選択します。
19.「ここにDrag & Dropすると変換を開始します」と表示されている窓に,先ほど作成した".disk"ファイルの
アイコンをドラッグします。
20.同じフォルダに CDINST.COM が入ったFDがD88イメージファイルとして作成されます。これを「CDINST
ディスク」と呼んでおきます。
21.VFICを終了します。
22.M88を起動します。
23.M88のドライブ1に「CDOSシステム」,ドライブ2に「CDINSTディスク」が入ったD88イメージファイルを
セットして,M88をリセットします。(F12キー)
24.FREE版CDOS2が起動します。
25.キーボードから B:CDINST と入力してエンターキーを押します。
26.「展開しますか?」(Y/N) と表示されますので,キーボードから Y を押します。
27.いくつかのファイルが「CDOSシステム」に書き込みされます。
29.これでFREE版CDOS2が完成しました。
完成したあとは必要なファイルは,「CDOSシステム」イメージファイルの1つだけです。他は削除して
かまいません。
次からは,この「CDOSシステム」イメージファイルをM88上のドライブ1にセットしてM88をリセ
ットするだけで起動します。
30.CDOSの基本的な説明は,まずCDOSが起動したM88上で EDIT README.1ST と入力し,エンターキー
を押すと,メモ帳のような画面になって説明文が表示されますので,読んでおきましょう。
(PC-9800シリーズを使っていた人はお気づきと思いますが,かなりmifesに似てます。画面だけでなく,キー
操作も…)
[F1]キーを押して[もとのファイルと置き換えない]にカーソルキーを押してあわせ,エンターキーを押すと
表示を終了します。
■そのあと…
CDOSが起動できたら,そのあとは何をするかはソフト次第です。
CDOSはDOSですから,プログラムがないと利用価値はありません。私の場合は主に音楽演奏プログラムで
楽しんでいます。
プログラムやデータは,今後「TDAのホームページ」ででも公開していきたいと思います。
(2004.12.24)音楽演奏用プログラムを掲載しました。
ご意見,ご質問などはTDA-NETWORKの掲示板「■88教会■」をご利用下さい。
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