きょうは祖父の命日だ

去年の春、墓参りに行ったときのこと。遠くの方に、雪から守るためであろう、ブルーのビニールシートでぐるぐる巻きにされてる墓があった。それはそれは異様な光景だった。

まだ深い雪が厳かな雰囲気を醸し出すモノクロの世界の中で、その派手でポップな水色はあまりに目立ち過ぎる。墓参りに来たすべての人に、墓が「俺はここだ」と激しく自己主張しているかのようだ。これはすごい家族だなと思った。

記念に写真に収めようとしたが、不謹慎だから止めろと言われて止めたが、やっぱり撮影しておくべきだった。今考えても、あれは笑える。

きょう、祖父の命日なのだが、ことしは大雪のため、まだ墓参りに行っていない。この冬もその墓はブルーシートに覆われてるのだろうか。再来週、墓参りに行く予定なのだが、その頃にはきっとブルーシートも外されているだろう。大雪であったことが恨めしい。