女子マラソン 野口みずきが金メダル

アテネでは、あまり金メダルを期待してなかった。選手の選考自体は妥当だし当然の結果だが、それでも高橋尚子の方が、実力では上だと思ってたからだ。それだけに、今回の結果は驚きだし、称賛に値する。日本人選手が3人とも入賞(土佐5位、坂本7位)し、日本の女子マラソンのレベルがかなり高いことを思い知らされた。

世界記録を保持するラドクリフが、36km地点でリタイヤ。オラルも嘔吐し、リタイヤ。野口もゴール後、体調が心配され、係員に連れて行かれる。気温35℃、アップダウンの激しいコース。かなり厳しいレース。

野口は26kmあたり途中から独走、集団が崩れる。35kmあたりから2位のヌデレバが野口との差を徐々に縮める。ヌデレバの走りは、追いつこうと思えばいつでも追いつき、追い越せるようにさえ思わせる。じわじわと不気味に追い掛けてくる。見てる方は、残りの距離とタイム差をにらめっこ。

だが、パナシナイコス・スタジアムに入ったとき、実況の人が「優勝はほぼ間違いなし」というようなことを言う。そして、野口は、勝利を確信して、観客席に向かって手を挙げる。その姿を見てようやく、このまま逃げ切れることを確信。そして、野口はヌデレバらを抑え、みごと1位でゴールイン。2大会連続で、日本選手が金メダルを獲得した。

めでたいめでたい。