山岡家手稲店がリニューアルしてた。

（山岡家：札幌を中心とするラーメンのチェーン店）

そのリニューアルした山岡家に行ってみた。すごく驚いた。

まず、駐車場に置いてあった電車の車両がなくなってた。で、外観からしてきれいになっててピカピカしてる。店内も、すげえきれいになってる。しかも、なんとボックス席がある。家族連れも来いということか。なんだそれ。ついでに、おすすめメニューを紹介したポスターまで貼ってるし。儲かりました、という感じがする。山岡家のラーメンが醸し出す独特の匂いがなければ、山岡家だとは思えないくらいだ。

山岡家について私は、以下のような勝手なイメージを持ってたのだ。

• 麺が太くストレート（いわゆる「札幌ラーメン」ではない）
• 毎日食べ続けたら健康に悪そうなくらい味も油も濃い
• 店内が細長く狭くてカウンター席だけ
• 時間帯によって作る人が違うし、味も違う
• 当然、店によって味が違う
• 男性客が多い
• 店内がこきたない
• 山岡家を好きな人はとても好き、嫌いな人は徹底的に嫌い

（あくまで個人的なイメージです。実際には不衛生だとか、そういうことはありません）

なんか罵倒してるみたいだけど、違うのだ。このアングラっぽくジャンクで適当っぽい雰囲気こそが、山岡家の魅力なのだ。

昼はそんなに食べたいと思わないけど、夜中に無性に食べたくなる濃いラーメン。札幌には山岡家よりうまいラーメンはたくさんあるけど、山岡家のラーメンほど引力を持ってるラーメンはそうそうない。ていうか、山岡家のネギラーメンよりうまい、ネギラーメンのネギは他にないだろう。

だが、この新しくなった山岡家は、雑然とした感じが抜けて、さわやかになってる。ふつうのチェーン店っぽくなってる。思い描いてた山岡家とは、かなりちがう世界だ。きれいになってよかったような気もするが、寂しい気もする。

でも、ラーメンは相変わらず濃い感じだった。パリパリの海苔の上に乗った油の量は、山岡家のものだった。安心した。つうか、量が減ってないすか？

さっき食べたばかりだけど、これ書いてたらまた食べたくなった。