スターティングメンバーを全部入れ替えての中国戦。
楢崎、茂庭、坪井、茶野、今野、阿部、駒野、村井、本山、田中達、巻。

立ち上がりから飛ばす。

縦の突破で、何度も中国を脅かす。右サイドから駒野の勝負、村井のクロス、阿部のFKや、CKでフリーになった今野のヘディング・・・。だが、ゴールならず。逆に、急造のためにあまり連携が良くない守備を突かれ、2失点で前半を終える。リードを許すも、魅力的なサッカーで、後半も楽しみ。

後半、阿部のFKをGKが弾いたところを茂庭が詰めて1点差に縮める。だがその後は、前半飛ばしたせいか、最終ラインとボランチでダラダラと横パスでボールをつなげることしかできず、無駄に時間が過ぎていく。まるで、リードしている時みたいな闘い方。中国の攻撃になると、向こうは当然ゆっくり攻めて、遠いところからでもシュート打って終わるので、時間がさらに進む。前半とは一転、イライラ。終了間際に田中達也がペナルティエリア外から豪快に同点弾をきめるが、勝ち越すことはできず、引き分けに終わった。

引き分けという結果だけど、これといって戦犯といえるような選手はいない。達也と巻の2トップが素晴らしかったし、駒野のドリブル・勝負は加地よりも明らかに希望を感じる動き出し、村井もつまんない奪われ方しない。今野のクレバーでクリーンなディフェンスもやはり通用することがわかったし、阿部のFKは武器。DF陣も横パスばかり続けたのは酷かったけど、急造の割には、よくやったと思う。でも、同点弾の後、さらに攻め込もうという強い意志が感じられなくて、引き分けでいいやというような雰囲気になってたのが残念。もっと強引に勝ち越しを狙いに行ってほしかった。

でも、きょうのメンバーが「かなり使える」というのがわかったのは、大きな収穫だ。それに、途中までは、ダイナミックでとても面白い試合だったし。あのサッカーが最後までできていれば、たとえ負けたとしても、いい試合だったと言えたかもしれない。最後の韓国戦は、DFはいつもの安定したメンバーに戻して、MF、FWはきょうのメンバーでもいいんじゃないかと思った。

つうか、先日の北朝鮮戦の負け、きょうの中国戦の引き分けと、なにも女子と同じ歩みをすることないのに。