またまた苦しくも劇的な勝利、バーレーン戦。負けるかと思った

日本代表のなんと精神力の強いことか。
ジーコのなんと悪運の強いことか。
スタンドはもちろん、審判までバーレーン贔屓、
誤審で遠藤は退場させられる不利の中、
玉田の4点目をなんとか守り抜き、みごと決勝に進出。

早い時間に失点してしまった。

リードされながらも、日本の方がボールを支配していたし、
決定機を何度もつくっていたので、
決定力不足にイライラしたが、
いずれ追いつき勝ち越せるだろうと楽観視していた。

だが、その日本ペースのゲームを壊してくれたのが、審判。
それまでも不可解な判定・カードがあったが、
前半39分、遠藤がファールでもないようなプレーで退場させられた。
日本は試合終了まで10人で戦わなければならない。

それでも、遠藤が退場させられたことで登場した中田浩二が、
後半開始早々、CKから同点ゴール。
自分はジーコ容認派ではないが選手交替が成功するのには、脱帽。

直後、玉田がやっと爆発した。
相手の選手をどう抜くかしか見てなかったから、
ゴールネットが揺れたとき、一瞬何が起こったのかわからなかった。
ペナルティエリアの端っこの、角度のないところからのすごいシュートだった。

10人になっても、それほど人数的な不利は感じなかったので、
うまく時間を使って、このまま勝ちきれるなと思ったが、
後半26分、同点にされた。

さらに、後半終了5分前にカウンターからゴール決められ逆転される。
やっぱり、10人ではきつい。
日本が攻められなくなってきていたので、もうだめだと落胆した。

だが、ロスタイム。
三都主のクロスから中澤の頭で同点。
前回は川口が神だったけど、きょうは中澤だろう。
同点で延長に持ち越した。
絶望的だったが、ここにきて希望が生まれた。

そして、延長開始早々、玉田が再びやってくれた。
3人かわしてキーパーと1対1に持ち込み、落ち着いてゴール。
最後までヒヤヒヤしたが、この4点目をなんとか守りきり、勝った。

まあ、勝ったからよかったけど、
前半になんどか訪れた決定機を確実に決めて、
遠藤が退場させられるという暴挙がなければ、
もう少し楽に勝てたようにも思える。
それにしても、あのシンガポールの審判は、審判の資格なし。

試合のほとんどを10人で戦うはめになっても、
追いつき追いつかれしながらだが、4点も取れたきょうの試合は、
今回のアジアカップでいちばんいい試合だったかも。

予選リーグのときは、
いまいち面白みに欠けたアジアカップではあるが、
決勝トーナメントになって、やっとおもしろい大会になった。

これだけ苦しい2試合を勝ち抜いたのだから、
もう、イランが来ても中国が来ても、優勝できるだろう。