去年の決勝戦の再現となったフェデラー
vs
サフィン。去年はフェデラーが優勝した。一昨日は
「サフィンに勝ってほしい」と書いた けど、正直なところ、いまのフェデラーには死角がなく、7〜8割方フェデラーが勝つだろうと思ってたのですよ。だが、いざ始まってみると、試合が進めば進むほど、どっちが勝つかわからない展開。結局、期待通りにサフィンが制したが、負けたフェデラーも素晴らしかった。テレビの前で両者に拍手した。
第1セットをフェデラーがとると、第2セットはサフィンがとる。第3セットをフェデラーが奪い、第4セットのタイブレークでフェデラーがマッチポイントに届き、これで終わりかと思ったら、サフィンが凌ぎきり、逆にセットを奪う。
ファイナルセット。フェデラーはコートに寝転んでトレーナーに治療してもらったりして、なんだか満身創痍。だが、余計な力が抜けたのと、サフィンに分があるストロークを避けて積極的にネットに出て行くのが功を奏し、再びエースやウィナーが決まりだす。サフィンは序盤でブレイクし何度かマッチポイントが訪れる。だが、さすがフェデラー、そういうときにはエースが決まる。それを見て、サフィンは勝てないんじゃないかと悲愴な気分になる。なんかすごく疲れてる感じだし。
だが、威力に勝るサフィンが7回目のマッチポイントを決め、フェデラーを下した。4時間半の死闘を制した。見てる方がかえって息が止まるような試合だった。疲れた。
サフィンは最後まで切れずにがんばった。これだけのタフな試合でラケットを1本しか叩き壊さなかったのが成長した証なんだろう。今までのサフィンだったら、第3セットで最初にブレイクされたところで終わってたかもしれない。なんか、きょう25歳の誕生日だそうだから、それでかな。まあ、そんなドラクエのレベルアップみたいなことではないだろうけど。サフィンは自分よりちょうど1歳下なんだけど、サフィンの方が貫禄あるじゃんと思った。おめでとう。
負けた方のフェデラーもすごかった。試合後、サフィンがネットに手をついてがっくりしてたんだけど、つまり、それくらい消耗しないとフェデラーには勝てないということ。サフィンを応援してたが、サフィンのマッチポイントでも「これでもやっぱりフェデラーが勝つんじゃないか」という恐れが最後まで消えなかった。
サンプラスがいなくなってからしばらく続いた群雄割拠の時代から、去年あたりからフェデラーが一歩抜け出したが、サフィンが追いついてきた。サフィンにはまだ気性が荒いところがあるので、追い越すまでは行っていないと思うんだけど、とりあえず、今のフェデラーには誰も敵わないという雰囲気は変わってきそうだ。
決勝の相手は、明日行われるロディック
vs
ヒューイットの勝者。三段論法だけど、王者フェデラーに勝ったのだから、どちらが来てもサフィンが勝つんじゃないかな。ていうか、そう願う。1日休みが多いのも有利だろうし。
Posted: Fri - January 28, 2005 at 01:15 am
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