期待通り、マラト・サフィンが優勝した。フェデラーを倒したのだから優勝できるだろうという考えは正しかった。

立ち上がりからヒューイットが飛ばしていたのに対し、固くなっているのか、サフィンがエラーを連発。2度のブレイクを許し、ヒューイットに第1セットを奪われる。なんだか、あっさり負けちゃうんじゃないかとちょっと不安だった。

だが、サフィンは第2セットをきっちり奪い返す。第3セットでも序盤でブレイクされ、3-0のあとトレーナーが呼ばれる。やばいなと思ったが、4-1からサフィンがリズムをつかみはじめる。サフィンがブレイクバックした第7ゲームがこの試合のターニングポイントだったと思う。

その後、5ゲーム連取して第3セットを奪い取ると、第4セットも第1ゲームでブレイク。サフィンはエースを連発し、サービスゲームではほとんどポイントを与えない。ストロークでもヒューイットを翻弄。その勢いのまま6-4で第4セットを取り、サフィンが勝利。わーい。全豪オープン、3度目の決勝でやっと初優勝。きょう壊したラケットは1本。

表彰式でもサフィンらしさがでててよかった。ヒューイットとすばらしいファイナルが出来たということで、ヒューイットのコーチ、スタッフ、家族、ガールフレンドに感謝し、「ラインパーソンにも感謝します。あなた方がいなければ、わたしは1ポイントも取ることが出来なかった」とか「観客の皆様にも感謝します。90%くらいはヒューイットの応援でしょうけど」とか。

サフィンは、2000年のUSオープン以来のグランドスラム制覇。前回はサンプラスを倒しての優勝だったので、すごいのが現れたなあと思ったけど、それ以来はかなり苦労した。これで完全復活かなあ。

ていうか、もうひとりのお気に入りの選手たるファン・カルロス・フェレロも早く不調から脱してほしいなあ。