準備あれこれ
(1) トレーニング編
登頂を心に誓ってから,ふと気が付くともう10月。
なんやかやと忙しい日常で,こつこつと出来るトレーニングはないかと
考えてて,ふとあることに気がついた。
「うちには,家庭用トレーニングサイクルマシンがあるやん...」
何故そんなものがあるのかは,尋ねないで欲しい。とにかくあったのだ。
おもむろにそのマシンを引っ張り出してきた私は,階下への騒音にも配慮して
・トレーニング時間は,〜22:00まで。
・走行距離を毎日グラフ化し,とりあえず東海道の走破を試みる。
の2点を両立させてトレーニングに取り掛かった。
実際にトレーニングに取り掛かれるのは,21:30以降がほとんどだったので,
トレーニング時間 20分,走行距離 6km以上
を目標に,毎日負荷を上げながらトレーニングを続けた。
最初こそ,心拍数が限界を超して「ピ〜〜〜〜〜〜〜〜」というアラームが
頻発していたが,日を重ねるにつれその回数は減少していき,
極めつけは,HomePageに記載されていた高所登山時の呼吸法
(吐くほうに重点をおき,2段階排気で肺の中の空気を効率よく出し切る)
を試しだしてからは,この限界アラームの鳴動がピタリと止んだのである。
その頃から,かなりの高負荷で15分も漕いでいると,なんだか
妙に気持ちよくなってくる,マラソン・ハイに近い?状態も体験し始めていた。
これは,なかなか気持ちがよい...
しかし,これにも敵がいた。とにかく,20分間が退屈なのである。
本を読んだり,TVを見たりをいろいろ考えてはみたが,神経を集中させる
行為は同時には成立しないことがわかり,結局ダラダラと漕ぐ毎日が続いた。
そんなある日,TVでスマップが出る番組(「SMAP
SMAP」?)の罰ゲームで
富士登山をするのをビデオで何度も見た私は,自転車漕ぎの最中も
目を閉じて,このビデオの登山道の光景を頭に浮かべながら,まさに
バーチャル登山をしていた。
このおかげで,トレーニング中の退屈はかなり解消された。
自転車漕ぎトレーニングをかれこれ1ヶ月ほど続けた私は,そろそろ
トレーニングの成果を試してみたくなり,息子を連れて,筑波山に
ハイキングに行った。
小さな山なので(と言っても,標高800mを越える),1.5往復の
登山を行った。(登山→下山→再登山(別ルート)→ロープウェイ下山)
当日は,朝早くから現地へ車で向かい,二人して歩き出した。
息子の,予想外のがんばりに気を良くした私は,
「こりゃ,富士山に一緒に登れそうだなぁ」 などと考えながら,
第二ルートの登山にかかった。
トレーニングの成果で,楽々登れる...と思っていたところ,なんと
太ももが上がらない。えらくだるい。
ここで,ハタと気がついた。
自転車漕ぎでは,ついつい,踏む方に力を使ってしまうが,登山で鍛え
なければならない筋肉は,日常よく使う踏む方ではなく上げる方だったのだと。
この筑波ハイクは,正直,息子に惨敗した形で終わったため(それはそれで
うれしくもあったのだが),帰り次第,足を上げる方向のトレーニングを開始
したのは言うまでもない。
一ヶ月のトレーニングが,これほどまで効果が薄いというのに愕然とした
私は,以前にも増して負荷を上げて,かなりの苦痛のままトレーニングを続けた。
しかし,それから半月後の12月半ば,たまたま風邪をひいてしまった
私は,この過酷な自転車トレーニングを中断せざるを得なかった。
しかし,登山に効果が少なかったとはいえ,やはり運動である。私の体には
よい影響を残したようで,血の巡りが大変良くなった気分と共に,実際にも
献血の際に測定されるコレステロール値が約40も下がったのである。
(それまで,ちょっと高めであった...(-_-;))
しかし,この後,長引いた風邪と,Y2K問題で忙しい身となったため
再びマシンを漕ぐことはなくなってしまったのであった。
さて,年も明け,Y2K騒ぎも沈静化し,仕事も平静を取り戻し始めた頃には,
長い冬も終わりを告げて,春の息吹が感じられていた。
こうして,春ハイクシーズンが到来すると,またまた頭の中に
富士山がムクムクと頭をもたげ始めていた。
「いかん,体が鈍り倒している....」
そこで,再び息子とのトレーニング・ハイクを計画するも,春の週末は
天候不順やら各種行事やらで,なかなかその機会を見つけられない。
そんな時,ある東京のタウン誌で,都内のウォーキングコースの特集を
やっているのを見つけた。
奥多摩方面の山のウォーキングも書かれていたが,私の目をひいたのは,
ちょっとマイナーなタウンウォークコース。
この中に,自宅から一日で歩いて行けるコースがあることに気づいた私は
早速このコースを歩くことにした。
息子にも,一応トレーニングとしてかなりの距離を歩くことを納得させ
自宅から,一応名所を巡る形で設定したコースに挑んだ。
途中,渡し舟なんかも盛り込んで,息子も喜んでいたが,最後には二人
とも足の痛さに閉口するしまつ。アスファルトの衝撃が足にきた...
結局,14kmほどを歩き,それなりのトレーニングにはなった気がした。
その後も,せめて月1回程度はウォーキングをやろうと心に決めてはいたが,
結局,一回も出来ず終い..
あれよあれよと7月になってしまった。
「これはいかん」と,再度あがきのトレーニングを計画するが,以前の自転車の
中断を思い返し,ながら訓練が出来る器具..そう,ゲームしながらできるトレーニング
を念頭に方策を探し始めた。
そんなある日,買い物に行った某○イエーのスポーツ用品売り場で,あるものが
目についた。
「家庭用ステッパー」・・・5000円
これを椅子の下に置くと,座ったままで足で踏むことができる...
早速,衝動買いしてしまった私は,狭い部屋の足元にセットして早速試してみた。
出来る...ゲームができる...PCもワープロ以外なら十分できる..
こうして,その日から,夜になるとゲームをしながらスコスコと足踏むをする
私の姿があった。
毎日1万歩は踏んだ。40分位かかるが,ながらトレーニングなので退屈しない。
このトレーニングも何らかの理由で中断してしまったが,このおかげで,
座りっぱなしの仕事のせいで起こる腰痛が軽減したのは事実である。
こうして,中途半端なトレーニングをしただけの1年が過ぎて,ついに
西暦2000年8月がやってきたのだ。
ちなみに,家庭用ステッパーを購入したあたりから,帰宅時のマンションの
階段の使用を続けた。(5Fまで)
最初は,別にどうと言うことはない運動量であると思えたが,歩き方次第で,かなりの
運動をすることが可能であることがわかって,継続的に実行してみた。
これが,結構効いたような気もする。
(2) 携行品について
今回の富士登山(初登頂編)にて実際に使用した携行品は以下の通りである。
衣料関係
@ アンダーシャツ
ものすごい汗かきの私は,登山中に衣類がびしょびしょになることも稀ではなく,
これが恐ろしく不快なため,今回の富士登山用に,以前より気になっていた登山用?
アンダーシャツの購入に踏み切った
ミズノ製の「Berg」という製品。(正式名称は購入時の箱を捨ててしまったため不明)
この製品の特徴は,体表の汗をシャツの表面にさっさと浸透させてしまうため,
ベトベトした肌触りがなく,冷感を感じるというふれこみのもの。
(失敗編)にて一度着た時にその威力を大体感じてはいたが,実際に長時間の登山に
使用して本当に驚いた。かなりの量の汗をかいてもベトベト感が全然ない。
発汗時にシャツを触ってみると,汗がシャツの表面に染み出している様子で,皮膚面は
さらさら。おまけに,上に着たシャツに汗が移動するでもなく,うまく蒸発しているような感じ。
今回は,シャツ一丁になって着替えの場面も想定して,そのまま見てもTシャツっぽく
見える黒色を選んだ。
汗かきの人には本当にお勧め。かなり高い(3400円)が,それ以上の価値はあるといえる。
A 長袖襟付シャツ,トレーナー(上),フィッシャーマンズベスト
今回の夜間行では,8合目以上では,@のアンダーシャツに加えこの3点を着こんでの
登山となった。これだけ着こんで汗をかかないペースを守ったのが,楽に登れた要因であった
と思われる。
フィッシャーマンズベストは,ポケットが多数あるので,たまたま家にあった父親のお下がりを
持って行ったが,冬コートの新聞刺しみたいな大きな入れ場所もあり,タオルや休憩時にはずした
軍手の収納に非常に役立った。
最近は,トレッキングベストとかいう名前で,全体が網状になったものが売っているので,格好が
気になる人はこちらでもよいが,防寒の一助とするならば,釣具のバーゲン品などの方が
お徳である。
B 雨具(セパレート上下)
これは,もう,問答無用で「ゴアテックス製」と言いたいところであるが,如何せん高価である。
でも,雨でも不快にならないのが欲しい...
こんな目で探した結果購入したのが「KOA」。なんでも,「ゴアテックスの7割?位の除湿性能を
半額で提供する」のがそうで,Mサイズ上下で,9000円強で購入した。
くしくも,今回,雨の中を着て歩くことになったのだが不快感もそれほどなく,頂上での防寒の
役目も十分果たしてくれた。
登山行の回数と,実際に着る機会と,引っかけて痛める可能性,などを考えると,ゴアテックス
ではないこのKOAでも十分な機能を持っていると思われた。
C 靴下
登山用靴下。特に足周りがかなり厚いものを選んで,それに合わせて靴のサイズも決めた。
D 軍手
黄色いイボ付作業軍手。濡れた場合の交換用に2セット持って行ったが,今回は1セットしか
使わなかった。しかし,濡れて寒くなった場合などを考えると替えの持参は必須と思われる。
今回の登山で,山頂8℃でも,この軍手をしていてもじっとしていると手がかじかんだ。
E 帽子
明け方の山頂がかなり寒く,毛糸帽が必要というので,普通のと毛糸帽の2種類を持って行ったが
結局,毛糸帽は被らなかった。普通帽+雨具のフードで十分に思われた。
F 食料/飲料
・コンビニの梅干入りおにぎり・・・2個持って行ったが,結局,一個しか食べなかった。
・ウィダーインゼリー
・・・途中の栄養/水分補給によかった。でもかなり重いので2個のみ。
・カロリーメイト
・・・一個入りの小さい方を2個。水分さえあれば,空腹感も満たされ
強い味方である。私はチーズ味が美味しかったがこれは好みで。
・コンビーフ缶 ・・・肉が強い味方になると信じて,携帯マヨネーズと共に持参したが
結局食わず。山小屋でカレーとか食ったら不要だった。
帰りの電車でのビールのおつまみにすればよかったが,忘れた。
・飲料
・・・500mlの水1本+500mlアクエリアス1本+330ml水1本(予備)
これに,山頂で水をもう一本買い足した(500円)が,ぎりぎりだった
個人的には,水よりもアクエリアスの方が一回に飲む量が少なく
でも満足度が大きかった気がした。
G 医療品類
大きめのバンソウコウ2〜3枚+抗生物質入り軟膏+ウェットティッシュ+
酸素缶+エアーサロンパス+マスク+腰痛ベルト
幸いにしてほとんど使わずに済んだが,下山時に膝を痛めたので,テーピングでも出来れば
よかったかも知れない。しかし,実際にはズボンを脱いでテーピングする必要もあるので,
ガムテープや手ぬぐいでズボンの上から巻くとかするのが現実的かも知れない。
それと,今回持参を忘れたが,幅細のテープ位は一本入れておくと,なんかの補修(メガネ
のつるとか)に役立つかもしれない。
エアーサロンパスは,途中でズボンのすそからふくらはぎにかけたが,もっとうまい方法は
ないもんだろうか。膝なんてズボンを脱がないとかけられないのだから..
マスクは,砂走りの下山時の防塵用のつもりだったが,結局出番はなかった。晴れて乾燥した
日であれば,かなり有効であろうと思われるが,暑いだろうなぁ...
腰痛ベルトも,持病だった腰痛が登山時に出て困った経験から一応持参したが,今回の富士
登山用に行ったトレーニングの効果か,腰痛自体が発生しなかった。よかった..(^_^;)
H ライト
・ヘッドライト型 ・・・
ライトの角度を自由に変えられる物だったため,登坂角度の変化に
自由に対応でき,使いやすかった。
一時の,防災用品ブームで多少話題になって,結局ホームセンターで
800円位で買ったものだったが,これが一番役立った。
・首ぶら下げライト・・・ 胸元から足元を照らすので,夜間行には丁度よいという意見が多かった
ため,3400円も出して買ったのだが,これはやや失敗。
足元の,それもかなり近くを照らすので,先の方の足場の確認がし難い
のであった。
また,胸元から足元を照らす角度が,石等の影をほとんど作らなかった
ため,地面の起伏を確認しにくかったのも敗因だった。
・マグライト大/小・・・大は上記の予備用,小は電池交換等の手元灯用予備。
結局,どちらも使わなかったが,重いものではないので保険代わり。
あと,電池の予備を,単三6本持っていったが,念のため2本を交換用に使用しただけで,
実際には不要だった。4本もあれば十分。
I その他
・カメラ(デジカメ+替え電池単三4本+写るんですフラッシュ)
・葉書2枚+住所を書いたシール2枚。あらかじめ住所を記載しておかないと,山頂郵便局は
結構込むので面倒。それに,手がかじかんでうまく書けなかったので,事前準備が正解。
・メモ+ペン2本。今回の登山行の記録取り用。おかげでHomePage作成が楽になった。
・お金。あらかじめ,細かく(1000札+100円玉)にくずしておくのがベスト。また,あらかじめ
わかっている,特にバス代などは,その金額を丁度小分けしておくと便利。
・扇子。富士山五合目までの道中が暑いと思い,その冷却用。
実は,中尊寺・大日堂で買った般若心経が書いてある,由緒正しきもの。
お守り代わりに持参したため,実際にあおぐことはなかったが,お守りの用は成したと思える。