私がビラーゴ250、主人がビラーゴ400に乗って走り回る状態は4ヶ月で終わりました。主人はビラーゴを最初のうちは気に入って乗っていたようですが、そのうち「音が悪い」とか「そっちのビラーゴの方がいい音してるな」とか言って、マフラーを替えたりしましたが、結局次の年の2月に同じヤマハから新しいアメリカンが出るや否や、買い換えてしまいました。
ビラーゴと比べて新しいそれはとっても大きく格好のいいバイクでした。
名前も「ドラッグスター」となんだか華やかな感じです。
ところがそれも4ヶ月しか続きません。今度は主人は「大型免許をとる」と言い出したのです。どうやら主人に言わせると、大型バイクの方が絶対にいい音がするそうです。私もバイクの音は主人の影響もあってかなり気にはしています。アメリカンのバイクは、やっぱりハーレーを真似ているのかどれもハーレーのような格好をしていますよね。遠くから見るとハーレーと間違うことだってあります。でも音だけは真似が出来ないのか、たとえハーレーみたいでも、音を聞くと「あ、ハーレーと違う」ってわかります。でもハーレー以外の音は区別がつきません。それくらいハーレーの音って独特なんですね。主人もハーレーの音が大好きと言います。大型免許を取るということは、ハーレーを買うつもりなんでしょうか。主人はハーレーはメンテが大変だから乗らないと言っていたはずです。
主人に問いただしてみますと、「ハーレーはだめ。ホンダのシャドウがいいみたいだ。」とのこと。
なんにしても大型免許を取るのが先決です。でも限定解除の飛びこみ試験に挑戦すること4回目で合格しました。すごく難しい試験だと聞いていましたが、意外に早く合格したので驚きました。主人は確かに合格するためにコースをビデオで撮ったり、写真に撮ってコースをイメージトレーニングしていたのでそれが良かったのかもしれません。
限定解除したとたんに早速私のビラーゴ250を下取りに、ホンダのシャドウを買ってしまいました。そして私の愛車がドラッグスターとなりました。
ドラッグスターはビラーゴ250と比べると随分重く大きくて最初は怖かったのですが、実際に乗ってみるととても走り良いバイクでした。安定感があってコーナーも気持ちよく走れるのです。だんだんとドラッグスターに慣れてきました。
主人がシャドウ、私がドラッグスターで一緒にあちこち走り回りました。シャドウは1100ccもあって流石に主人が言っていただけに音にも迫力があります。今度は主人もかなりお気に入りのようです。
8月になり、子供たちが夏休みのためツーリングに二人だけで出かける事が出来ないので思案していたところ、「くわがたを捕まえたい」という子供の要望に応えるかのように、十津川の方に子供たちを乗せてツーリングを兼ねてキャンプに行く計画を立てたのです。
子供たちも大喜びです。それぞれのバイクにタンデムで乗せて私たちは出かけました。目的地でキャンプし、くわがたも何とか手に入り、山の自然の空気のきれいな中をのんびりとツーリングできました。
その後も何度かツーリングに出掛けてはバイクの面白さを堪能していました。
この後のお話は、最初にした通りです。
行き付けのバイク屋さんで主人がハーレーをしきりと意識するようになり、結局ハーレーを買ってしまい、その後主人がハーレー、私はドラッグスターで「湯の郷ハーレーフェスティバル」に出掛けたこと、そして今度は私がハーレーに乗りたいと思うようになり、教習所で大型免許が取れるようになったこともあって、教習所に申し込みに行きました。