毎年恒例のハーレーフェスティバルも今年で7回目を迎えた。開催場所は毎年岡山県は「湯の郷」温泉である。6月5日、6日の二日間に渡り開催された。
私たちは去年同様、家族で参加した。ハーレーに乗っていなくても楽しめるのがこのフェスティバルである。
5日の早朝5時に西名阪の「香芝」ICで三重県の「伊勢湾ハーレークラブ」のメンバーと待ち合わせた。メンバーの方も家族総出のためワンボックスカーを引き連れての参加である。我が家の子供たちを一緒に乗せて頂く。
「高速道路の二人乗り走行禁止」が早く解禁されることを願うのはこんな時だ。
他のメンバーの方々はすでに香芝SAに向かっている。私たちも早速香芝SAに向かう。
香芝SAで久しぶりの対面である。どの面々もこの日を待ちかねていたようである。梅雨入り宣言が報じられていたにもかかわらずお天気は上々である。昨年の往路は大雨の中をカッパを着用しての走行だったので、今年の好天気に皆の士気はいっそう盛り上がっている。
ウルトラのサイドカーが2台(ともにご夫婦での参加)、私のウルトラ、エレクトラグライドがそれぞれ1台、家内と同じヘリテイジが5台、スプリンガ−が1台、883が1台、そしてカワサキのエストレヤが1台の12台である。
女性メンバーは家内の他に今回2名がバイクで参加。お二人ともこのホームページにかつて登場した方達だ。お一人はネットで知り合った女子大生のS美さん。愛車はエストレヤだ。もう一人は883にお乗りのUさんである。Uさんはオフロードバイクからハーレー乗りになったアクティブな女史である。
Uさんは中国道の赤松SAで待機している。Uさんの待つ赤松SAに向かってこれらバイク11台と、ワンボックスカー1台を連ねての走行となった。赤松SAに午前6時半頃到着。すでにUさんは待ちかねた様子で我々の到着を待っていた。パーキングには湯の郷に向かうハーレーのグループが他にもいた。ハーレーの集団に一般の方たちは「何事か?」と言わんばかりに注目している。そうこうしているうちにもまた別のハーレーが入ってくるのだった。
一息入れて出発である。走行車線を千鳥走行の隊列を組んで時速80〜90キロで走る。西に向かっての走行のため朝日が背中を照らす。追い越し車線を走る車やトラック、バスの車窓から熱い視線を浴びる。自分のハーレーのエンジンの心地よい振動と排気音に包まれて爽やかな朝の風を感じつつ走る。前も後ろもハーレーだ。久しぶりの大勢でのツーリングがいよいよ始まるのだ。
赤松SAを出て中国道を一路西へと走る。別のハーレーのグループが我々よりもハイペースで追い越していく。追い越しながら手を上げ互いに挨拶を交わす。日差しも次第に強くなってきた。あまりの快適さに早起きのツケが回ってくる。そうこうしているうちに、加西SAに流れ込んだ。空腹感もあり朝食を兼ね小休止である。ここ加西SAのパーキングにも既に多くの様々なハーレーのグループが先着している。独特の排気音を轟かせながら適当なパーキングスペースに一同がバイクを止めた。ここでも一般客の好奇の眼差しを感じる。しかし今日はハーレーライダーの数も半端ではない。あちこちに一見してライダーと分る風体の人達がいるのだ。何も知らない人には申し訳ないが、今日と明日は特別な日なのだ。
それぞれが朝食をとり再びパーキングの自分たちのバイクの周りに集まってきた。すぐに出発せずにそこで四方山話に花が咲く。「伊勢湾ハーレークラブ」の旗を皆バイクに付けている。私も家内も今回初めて「旗」をなびかせて走ったのだ。クラブ旗を付けただけでいっそうの連帯感が生まれるから不思議だ。
現地には午前10時までには到着せねばならない。10時からオリエンテーリング(ツーリング)が始まるのである。
ちょうどいい時間となった。出発だ。加西SAからは一気に湯の郷温泉までひた走った。美作ICで中国道をおり、一般道路を温泉の中心街まで走る。路には「歓迎」とか、「7th
Harley Festival」とかの看板や垂れ幕があり次第に気分もたかまってくる。ICから10分ほどでもうフェスティバルのメイン会場である。
とりあえずはエントリー者専用の大駐車場にハーレーを駐める。既にたくさんのハーレーが来ている。ボランティアの案内、指示に従ってハーレーをパーキングに順番にいれて行くのだ。いつもながらここはハーレーサウンドが絶えず轟いている。みんな各自のハーレーを停めてスタンドを出し、バイクから降りてヘルメットを脱いだ。
午前9時半である。あと30分もすれば再びここからオリエンテーリングに出発だ。早速エントリーを済まさなければならない。そう思って脱いだヘルメットをミラーにひっかけ、グローブを脱いでいるところに後ろから声をかけられた。
「こんにちは!埼玉の関○です!」振り返るとそこにチャーミングな女性がいるではないか。「おーっ!」思わず大声で叫んでしまった。彼女は昨年のフェスティバルにも参加しており、その時私たちが子供をタンデムで乗せてオリエンテーリングに出て行くときに私たちを写真に撮ろうと声をかけてくださった(らしい)。「らしい」というのは、実は我々はそのことをはっきりと覚えていなかったのだ。しかし、昨年のフェスティバルのことなどをこのホームページでも取り上げており、たまたま私のホームページをご覧になって「あーっ!この人達はあの時のフェスティバルで・・・!」と逆に偶然にもインターネットでの「再会」となり、早速メールを頂いて今年のフェスティバルにも参加するということで「是非お会いしましょう」と事前にメールのやり取りをしていたのである。彼女もご夫婦でハーレーに乗っておられ、今年で4回目の参加という。ご主人も彼女もともに垢抜けしたカップルで赤を基調としたきれいな塗装のハーレーに乗っておられ、眩しいほどだった。私たち夫婦もハーレーで参加しており、彼女もご夫婦でハーレーに乗っておられるという共通点に非常に親近感を覚えた。(素
敵なハーレーとご夫婦をご覧になるにはここをクリック)
それだけではない。追い討ちをかけるように今度は「失礼ですが、奈良の○○さんではないですか?」と恰幅のいい銀髪の紳士から声をかけられたのである。この方もやはりインターネットでお知り合いになれたHN「古い鯨」さんである。私の利用しているInfowebの「e−名刺」というコーナーで私の主催する「伝言板」のメンバーのお一人なのだ。ハーレー歴も長くベテランのライダーでなおかつメカはご専門ということでご自分のハーレーのメンテは殆どご自分でこなしてしまうという方なのである。この方も事前にフェスティバルに参加されることがわかっており、「現地でお会いしましょう」と約束していたのだ。しかし、まさか到着して立て続けにこうしてお会いできるとは思っていなかったので二度びっくりである。(ナイスな古い鯨さんとハーレーをご覧になるにはこちらをクリック)
こうして駐車場に着くや否や、いきなりネットで約束していた方にお会いすることが出来、幸先のよいスタートとなった。ゆっくりとお話をする間もなくオリエンテーリング出発の時間である。参加者はみなヘルメットをかぶりだし、各自のバイクのもとで準備を始めだした。エンジンがあちこちで次々に始動しだした。とたんにハーレーの重厚なサウンドが駐車場に響き渡る。さあ、フェスティバルの「序章」の開始である。