お披露目 伊勢湾ハーレークラブ


伊勢湾ハーレークラブ

ハーレーに乗っている人たちは、ハーレーというバイクをかすがいにグループ化する傾向がある。ハーレーに限らずバイカーたちは同種のバイクに乗っている人たち同士でグループを作る。自分と同じバイクに乗っているということは「車(四輪)が同じ」というのとは随分感じ方が違うものである。
ハーレーオーナーのグループは全国にかなりの数があり、規模も小さな個人的なものから、かなり本格的なものまで様々である。本格的なものの多くは、グループ独自の制服があり、何がしかの行事ではパレードに参加したり、会則もきちんとして事務局があったりと仰々しい。
単独で走るということは、自由気ままな反面、何らかのトラブルがあったときに心細い。車の単独行よりはバイクのそれの方がハイリスクである。とはいっても、台数が多ければいいと言うものでもない。多すぎると今度は統率が難しいし、走り方も様々故、皆が同じように走れるとは限らない。
私の場合は、幸いにもワイフが同じようにバイク、それもハーレーに気分良く乗ってくれているお陰で、バイク免許をとってバイクに乗り出してからどこへ行くにも夫婦揃って走るのが常であった。夫婦で同時にバイクに乗り出したために、ことバイクに関しては先輩・後輩もないし、お互いに助け合いながらという、まさに「夫婦関係」を良くするという効果もあってバイク万歳、ハーレー万歳といったところなのである。
また、夫婦だけで走ると、お互いの気心も知れているので遠慮は要らないし、相手のことも以心伝心、とにかくストレスがないのだ。長距離ツーリングなどではとくに複数台で走るときは、相手のことを気遣う必要があり結構疲れるものである。その点、夫婦だと非常にスムーズにことが運び疲れ方が全然違う。
閑話休題。ここに、「伊勢湾ハーレークラブ」というクラブが最近発足した。実は、私たち夫婦もこのクラブのメンバーとして末席を汚している。もともと、クラブ名も無く、ハーレーに乗っている三重県在住の中年のおじさんたちがその前身である。当初7名で、それこそ会則もなく適当に走っていたのである。
私たちとの接点は、以前夫婦で信州に向けツーリングしていた時に遡る。私たちが名神高速のSAで休憩していたとき、たまたま仕事でそこに居合わせたのがきっかけで、その時は仕事のためハーレーでなく車であったが、私たちのハーレーを見つけて声をかけられたのである。話が弾み、1時間ほど話し込んでしまった。お互いに名刺交換をしてその場を別れたが、後日、その方に電話でツーリングのお誘いを受け、初めてワイフのハーレー以外のハーレーと、それも大勢で走る機会に恵まれたのである。
一度ご一緒すると、もう意気投合。それからは、何度かこちらからもお誘いしたり誘われたりで、湯の郷のハーレーフェスティバルや、富士スピードウェイでのブルースカイへブンミーティングなど、泊りがけでも参加したりと次第にグループそのものも形が整ってきて、クラブの名前を付けようということになった。ブルースカイへブンでもメンバーが増え、さらにはメンバーの奥方や、娘さん、更にはハーレーには乗っていないがハーレーが好きな女性ライダーもいて、レディースだけでも数が増え、いよいよクラブと呼んで恥ずかしくない規模になったのである。
「伊勢湾ハーレークラブ」という名称は、メンバーの殆どが伊勢湾に面した三重県にお住まいという事から決まった。堅苦しい会則や会費などは無く、またバイクがハーレーでなければならないといった決まりも無い。メンバー構成は、男性9名(すべてハーレー)、女性10名(ハーレー2台、ドラッグスター・レブル・エストレヤ各1台、セローなどオフロードバイク3台)である。
未だ、全員が全て揃った事は無いが、知らぬ間に大所帯になったものである。春の訪れとともに再びツーリングの機会が増えるが、このメンバー全員で走ってみたいと思うこの頃である。
ついこの間、クラブのシンボル旗が出来上がった。クラブでのツーリング時に、ハーレーに付けてたなびかせて走ろうという趣旨の旗である。

クラブ旗