今回ご一緒したハーレー軍団は、正式には「伊勢湾ハーレークラブ」といって我々夫婦もメンバーの末席を汚している。総勢10人のグループである。三重県の四日市、鈴鹿、亀山、松阪、津にお住まいの面々である。
勤務の関係もあり日曜を主に走っているが、今回のように大勢が集まったのは久しぶりである。
やはりハーレーは一台で走るより二台、二台より三台・・・と台数が多いほどそれなりに迫力が出てくる。何といっても、独特な排気音がそれぞれに共鳴して何とも言えない轟きを奏でるのである。一台ずつ排気音は似て非なるもので、微妙に違うのだ。みんな個性のある排気音にアレンジしている。自分のハーレーの排気音がまわりのハーレーの排気音にある時はかき消され、ある時はハーモ二ーを奏でる。
ところで今日の目的地は?目的地は特になし。とりあえず伊勢の方に走りましょう、という事になった。
敢えて目的地やコースを考えずに適当に走るというのも気楽でいいものである。おまけに今回は先頭を走らなくとも良いのだから尚のことである。
それに今回は娘とS美さんも同行なのでいつもよりもぺースを落としてゆっくりと走って頂いた。
久居ICから伊勢方面に向け一般国道を先頭のハーレーが時速50から60キロで走る。娘のレブルやS美さんのエストレヤ、家内のハーレーをほぼ中央に配し、いわゆる千鳥走行で走る。今回のように大勢で一般道を走ると信号でグループが寸断される事がある。先頭のハーレーは絶えず後続のグループの状況を常に把握しつつ走る必要があり気を使う。こんな時無線が役に立つ。アマチュア無線免許もあるので最後尾が全体の状況を逐次先頭に報告すると先頭は随分と走りやすくなる。
30分も走らないうちに国道脇にある、レストランなどの集中しているサービスエリアのパーキングになだれこんだ。
バイクをかためて停め、みんなでぞろぞろと自販機のある休憩所へ歩いていく。そこはベンチやテーブルが並べてあり一角を我々が占める格好で陣取った。メンバーの皆は話し好きが多い。話題が次々に飛び出し時間があっという間に過ぎて行く。小一時間は談笑したと思う。走った時間より止まって話しをしている方が長い。
これはこれで面白い。メンバーの親睦を深める良い機会なのだ。
さて出発。だいたい時刻も調整がつき次の目的地が昼食の場所と決定した。時期的なせいか、折角の好天に拘わらず行楽客の車が少ない。とても走りやすい。気温も15度まで上がり、寒さを感じない。
お昼前に昼食予定のレストランに到着。なんでもここは新しく出来たそうでテーブルに凝った演出がされて食事が出てくるという。物見遊山でここで食事となった次第。
感想は値段が高く、演出も見てしまえばどうという事も無く、第一に味が値段の割には今一つといったところか・・・。もう一度わざわざ来る事は多分ないと思う。
結構ここでも食事に時間を費やし、話もはずんだ。本当に皆話し出すと止まらない。
ここを出てUターンすることとした。帰りは伊勢志摩スカイライン経由で伊勢に出ることとなった。ここの朝熊山展望台に立ち寄る。ここも人が少ない。空が澄み、遥か遠くになんと冠雪した御岳からさらに南アルプス連峰が見えていた。めったにない眺望にみな感嘆していた。
展望台でもまた話しに花が咲く。他の観光客もハーレーが沢山集まっているので景色もそこそこにこちらを取り囲んで向こうは向こうで品評会が始まる。

スカイラインを出ると伊勢の内宮さんである。おはらい町のおかげ横丁に立ち寄る。昔ながらの土産物屋が軒を連ねた町並みは平成5年の式年遷宮を機に変身し、小奇麗に参拝者を迎えている。
「赤福餅」を食べてお茶を飲みまたここでも暫し歓談。

冬は日が短い。まだ4時頃なのに日が傾きかけている。おかげ横丁を後にして、更に帰路についた。
一時間ほど走ったところで本日最後の休憩をとる。国道脇の喫茶店に入った。客は我々のみ。貸切状態である。
ここでも話しが弾む。笑いが絶えない。楽しいメンバーである。
喫茶店を出たところで三々五々解散する事となり、各自が帰路についた。
我々は亀山市方面のメンバーに先導してもらい西名阪「関」ICで別れた。帰路も渋滞なく順調に走れ午後八時過ぎには無事帰宅。ガレージにバイクを停めエンジンをきったところで「ああ、今日も楽しいツーリングだったね、お疲れさん」と家内、娘に声をかけバイクから降りてようやく緊張の糸が緩んだ。
さあゆっくりと風呂に入ろう・・・。