昨日の記事につきNBIから、不活化ワクチンで異なるHに対応させる場合、交差免疫というのは適切でないとの 指摘と共に、生ワクチンによる局所免疫以外の中和抗体についての考え方などの助言をいただき感謝している。私自身告白しているように、アメリカでH5,H7に対してH1N1の不活化ワクチンを使っていることに対する納得できる明確な説明がないまま、実効が期待出来るならと、そのまま受け入れていた杜撰さは反省すべきであると考えている。 さて今日の鶏卵生産者協会の集会は盛り上がったそうで何よりだった。これで流れが変われば良いがと思っているが、まだまだ理解を深めるのは大変だろう。 今日は息子が「ホームページ管理者 行政A トリインフルエンザワクチンを考える」と云う記事を拾い出して来た。行政に係わる人の個人的意見らしく参考になった。それをただ、読ましていただいて感心するだけでは読んだことにならないとする信条から例によって検証する。もとの記事そのものは各自が見て戴きたい。 (1)日本は島国である。 検証、あげられた例は狂犬病、口蹄疫である。その場合はさもありなん。 (2) 清浄国にこだわる理由。 検証、輸入制限と国内産の保護の目的から清浄国を主張していることについて、今回の鳥肉輸入禁止の際、農水省係官の「国内産を増やせば良い」とのコメントはその趣旨に添ったもの、ただこれは国内の感染の危険を放置して、なにが増産かとその非見識が失笑を買った。もうひとつの豚コレラの成功例については、国はトリインフルエンザを豚コレラ対策と間違えているようだ、として たびたび批判して来たのでここでは割愛する。 (3)ワクチン接種による弊害 ・清浄化の度合いが判断しにくい 《検証》その技術が世界的に認められているDIVAである。 ・万が一のウイルス侵入の場合、発見が遅れる可能性がある 《検証》ワクチン接種には経験と技術が必要である。ニューカッスルの国内での発病はワクチンそのものより、ワクチンの選択に始まるプログラム等の接種技術の可否で決まり、万一発生を見た場合、その責任は100%その生産者に課せられる。 伝染性気管支炎の場合は、変異が多く、現場では通常生ワクチンによる、局所免疫が利用される。この場合は単一型のほうが経験上は成績が良く問題は一切起こらない。むしろ腎炎型などを採用した場合に問題が生じて居る。このほか、Mg生ワクチンの点眼とその他のワクチンを組み合わせた、育成時のプログラムによる基礎免疫が大切との指摘がある。 ・経済的な影響が大きい。 《検証》清浄国の立場を堅持して輸入畜産物に対抗するには先ず、自国の生産の安全が保たれて居ることが絶対条件である。一番悪いのは今回の日本のように、実際の汚染を無視して、それを主張するあまり、収拾不可能な事態に陥ることである。 ウイルスによる環境汚染がネズミにまで至ることが想定されるとき、安易な選択どころか、最早、手遅れの観が強い、なぜなら政府によるワクチンの備蓄とは名ばかりのいつわりに過ぎないからであり、これだけの事態を前にして、元に戻すことを想定するなど危機意識の欠如も甚だしく、政府の無策に非難が集中する所以である。 以上、受け答えのシュミレーションを有り難うございました。 H 16 3 19 I,S |