許し難い農水省と学者一味



この期に及んで、FAOなどの勧告を無視して清浄国論のまま早期発見、撲滅淘汰 の方針を崩さない無策の農水省。比較検証を全くせず、勝手極まるコメントを繰り返して、マスコミと国民を混乱させている学者一味の謀略は国家犯罪に等しいことを、数々の資料と皆さんの協力で明らかにして行き、一日も早く、この不安な状況からの脱却を期さなければならない。

勝手な言い分で申し訳ないが私のホームページを1月15日以来、さっと目を通しておよその経過をつかんで戴きたい。(農水省への投書は、この間ずっと続けている、非難している内容を報告するためだ)その中で、大分のチャボの発生例から罹り方が、絨毯爆撃のニューカッスルとは違うと申し上げた。無論、空気感染的なNDと、確実な接触感染とされるAIでは、差があって当然だろうが、鶏舎に入ってからの激烈さに比べて、発生農家が全部隠していたのでなければ、あまりにも発生が飛び飛び過ぎる。だから何らかの抗体が存在するのではと疑った。そして免疫交差の資料を幅広く集めさせた結果分かったのが、喜田教授一派と世界の潮流との著しい乖離の実態である。なぜこうなのかとした時、交差免疫を認めると困る彼らの研究方向があり、それに対する、農水省などの莫大な予算付けの事実があった。2002年NBIシンポジュームの時のイタリーの講師の説明では、まだHの交差は認めていなかった。ただNの交差を認めそれを利用することで、世界的に知られるDIVAの技術を開発し、EUの中でも認められて来たと報告した。同じころ、南中国で、早期摘発を妨げた原因に既存の弱毒型の存在が指摘され中和抗体ではなく粘膜免疫の形で免疫交差が行われる事実を多くの実験によって確認したとのProMED情報にも接した。その後アメリカの最新論文などで、彼国ではH5,N7に対しH1N1のワクチンが普通に用いられていることを知った。それで直ぐピンときたのが既に日本でも販売されているブタインフルエンザのH1N1ワクチンである。はしっこい人は獣医から聞いて早速実験したとの薬事法違反かなという話さえある。つまり学者グループと農水省がいくら押さえたって、生活がかかった現場の悪知恵は、ずっと進んでいて、彼らの浅知恵位はとっくに見抜いているのだが、制度資金やら、緊急融資やら、ワクチン行政で首根っこを押さえられている業界人は、知っていても黙っているだけなのであるから、学者さんも甘く見ると大やけどしかねないよ。と昨日も記者と話した。

ワクチンに付いては、我が国でも既に、人間は云うに及ばず、ウマ(H7N7など)ブタ(H1N1、H3N2)それぞれのワクチンはとっくに販売されている。にもかかわらずトリ用だけ、いわれのない、難癖を付けられて許可されないのは学者一味の研究方向の邪魔になるからだと言い続けている所以なのだ。

一方野外ではニワトリとブタのH3N2,H1N1。どちらも人間と共通の亜型のウイルスが既に広く分布していて、或る県のブタの報告など80%の陽性率と報告されており、野生のイノシシに至っては、平成12年の調べでH3に対しては90%、H1では80%が陽性で、今度のH5の発症をみるまでもなく日本は事実上りっぱな汚染国である事実を伏せたまま、ワクチンとしてもトリだけが埒外に置かれ、学者共に難癖つけられていることを不思議に思う豚関係獣医の話と、世界的な交差免疫の研究、野外での実際の抗体の存在を疑わせる事実などから、全ては学者達と農水省の陰謀だと、かなり多くの人達が感じていることを代弁してきた訳である。学者一味の云うのと逆の意味で、つまり改めて鶏から人間への危険性を云々する以前に、人間、豚、鶏、さらに野生動物まで広く抗体を持っている事実 は、全国的な汚染であり、そのなかに住む日本人は、交差免疫の事実を正しく認識すれば 、すでにほとんどが抗体を有しており、今更カラスだけを懸念する必要はなく新しいH5に対しても冷静に外の型と同様ワクチンによって環境中のウイルス量を減らし、穏やかに抗体を持たせる方向にいけば、殊更今のような、パニックに陥る必要はもともとは無い筈である。そのボタンをかけ違えさせて国民を恐怖と不安におののかせた元凶は、頑なに交差免疫を否定しH5だけを特別扱いして自分の研究を守ろうとする学者一味と、これだけのインフルエンザ分布を隠して、有効な対策はなにも立てぬまま、見せかけに過ぎないワクチン備蓄で国民を欺き、清浄国と偽って、まだこれ以上の犠牲を強いようとする農水省であることは歴然としている。

更に不可解なのは喜田教授が特に、ワクチンを使って強毒型の発症を押さえ、生産者、消費者とも安心して暮らしている国々を意識的に、何の比較根拠も示さず、ただ失敗であると断定して非難しNHK放送を通じて国民に誤解 を植え付けている 事実である。我が国の現状と全く見通しのない将来と比べたら、メキシコの現状は鳥飼いにとっても消費者の安心感の上でも天国であるとさえ思え、それをねじ曲げて伝える一味を改めて許し難く思うのである。
メキシコ政府AI対策委員・ガルシアさんの報告だけでなく記者諸君メキシコへ行って実態をよく調べてきてくれまいか。あるいは来日中の彼にインタビューしたらどうだろう。

H 16 3 18 I,S