政府も学者も少し狡くないか



27日京都でのAI続発をうけて、その現場からの報告が遅れたことにつき「東南アジアと同じになりかねない」とそれを非難する喜田委員長などのコメントがテレビで流れた。

最初から云うように全アジアを覆う異常発生のもとでは、日本だけ清浄国で有り得る筈がないことははっきりしていたし、山口の封じ込めが不可能であろうことは大方の予想していたところであったろう。そんな中でたかだか数日の報告遅れに全責任を負わす云い方は見苦しい。

これも最初から云うように、処理マニュアルに従業員の安全を謳わないのがおかしい。

隠すも隠さぬもない、発症時の従業員の安全と退避を人命尊重の第一に挙げて置けば、隠して処理するなど不可能な筈。その気持ちが欠けたままで作った欠陥マニュアルだからうまくいかないのだ。また無益な鶏の生き埋めが始まり、これで後門の狼も巨大化する。

鶏の殺処分と周囲30キロの移動禁止が中心のマニュアルを遂行するには、獣医微生物学のほかに政治、経済、心理学もろもろの要件具備が必要だ。途中で責任転嫁をしたり、音を上げるくらいならむしろ何もやらないほうがましなくらいだ。

それでも私なりのかすかな希望は、世界的に見ても最強と思われる既製のワクチネーションプログラムの存在で学者に否定されても実際現場で、レセプターにヘマグルチニンが、ほんのちょっとひっかりにくくなるだけでいい、世界的に見ると先進国でも、けっこう合間をぬってニューカッスルにやられている。これだけは我が国はないだろうと思っている。

それにしても真の敵の力を知らぬほど不安なことはない。

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