風聞から参考になりそうなこと



トリインフルエンザに関して、国からの情報は建前だけで明らかに実態と違うものが多いから、あまり参考にならない。そこで各地の養鶏仲間、その関係の獣医さんたちの情報で参考になりそうなものを紹介する。案外現場で役に立つことが有るかもしれない。

NBI推奨の基礎免疫とその後のNBLVSprayが、AIに対しても有効かも知れない、とする説は賛成意見とむしろ誘発させて危険とする意見と相半ばしている。生ワクスプレーは喉の粘膜を荒らし、他のワクチンの着きを悪くする、ただそのことは同時に野外のウイルスの着床も妨害する、など。

最近のオランダからの報告。
H7N7およびH3N2発症下の養鶏場従業員の健康について、結膜炎、感冒その他の症状を訴えた患者が感染と診断されワクチン接種とオセルタミビル 投与が行われたことについて。 ニューカッスル猖獗時とそっくりで、重症例はなくむしろインフルエンザに対して抗体が出来る可能性もあるが、発症時の感染の危険性を考えれば、予め鶏にワクチンを接種して発症を防ぐ事が大切 と考えられる。

トリインフルエンザに猫属が弱いという話。
開業獣医の話でここ数年、猫の感冒が多く、抗菌剤は効かない、渡り鳥のなかでは「チルドの渡り鳥」が一番危ない。ニューカッスルの時も、進駐軍のそれだった。疫学調査だけではでは駄目だと云う人が多い。

採卵養鶏にとって前門の虎が去らなければ、後門の狼の卵価安も続き、どっちみち死活問題。一件落着まで退避して頭の上をやり過ごすより手はなさそうだが何時迄休めばいいかが問題だ。

大分のチャボのお宅にはなぜ通報したのだと嫌がらせ電話相次ぐとある。こうなると最初から云うように獣医微生物学ではなくて社会学、心理学だ。息の続く限りがんばっていれば、今がむしろ全アジアのウイルス爆発で、あとは沈静化の一途だから当分頑張るよりないよ。

清浄国として皆がどう協力していくかだ、と云う意見。なるほどそのくらいの心意気がなければ、大規模養鶏など出来ない。精神構造はヤワではない。

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