笹山政策道場のご議論を現場から覗く



《とき》様が最初から指摘されている、実際の感染速度に比べて攻撃試験の結果が激烈過ぎる疑問は検査方法に問題有りではというのは現場の話を聞いてもほんとにそう思います。

卵のサルモネラ試験で、割った生卵の黄身にブチューと大量の菌を注入するという信じられないやりかたで、それを70度に熱したら菌が死んだ。だから卵は70度に加熱すべしというのが、もう神話になってしまっていて、健全な殻の中の生卵くらい安全なものは有りませんと、いくら口を酸っぱくしても シティホテル初め云うことを聞いて呉れません。

同じようにAIの攻撃試験もウイルス血症を起こすようなやりかただと、ただでさえ、感染研のいうようにサイトカインストームを起こしやすい相手らしいですから、サイトカインストームそのものである敗血症を起こすような試験方法だと、全く感染症としてのAIの試験には向いて居ないということになりそうですね。

現場から云いますと、今の体制では早期発見にまるでなって居ません。これはこのホームページで主張しています。劇症といわれながらIBはおろかNDにくらべても明らかに感染速度が遅いのはやはり人間のインフルエンザ同様通常は囲って仕舞わない限り、まるっきりの接触感染だと思います。それだったら早期発見、早期淘汰、早期遮断で対応出来る筈です。ただ今まで発症が確認されたケースはすべて手遅れと見て居ます。早期摘発というのはあくまで初発の一羽の鶏です。十数羽では既に群内で水平感染を起こして居てウイルスは爆発的に増えて居るはずです。

浅田農産の時も最後には感染速度が遅くなって居ました。H5N1はヨーロッパに昔からある家禽ペストとしてのH7系統より、文献からですが確かに弱い感じですね。こんなスピードだったら清浄国論次第で現場で何とかなりそうなのですが。

《とき》様の理解者が笹山様以外に見当たらないのは、同じマイノリティとしては残念です。尤も抗病性育種についてはまだ具体的に進んではいないようです。馴致については知らぬ間に進んで居ることは、同じエリアと考えても良い韓国がH9についてあの状態ですし実際H9のH5に対する影響は確認されていますから推測としては充分考えられると勝手に思って居ます。ただ育種繁殖関連業では、善し悪しは別にワクチンこそは使っても丸っきりまだ清浄国指向です。

いずれにしても皆様あっての《とき》様であり道場です。ご議論大いに参考にさせて頂いております。いつも感謝しております。

H 19 2 7. I,SHINOHARA.