鳥インフルエンザ問題の今後(107)



50ページにおよぶ鳥インフルエンザ感染経路究明チームの中間報告書が出たが、内容は皆が指摘するように打ち出すだけ紙の無駄というようなものだった。
今回の一連の騒動を振り返ると

(1) 6月に化血研によって報告された水海道市での産卵低下(通称のEDと書くとerect−downと間違えられた。深刻な流行語らしい)を伴った陽性鶏は全群淘汰され、喜田教授はテレビで「これでここでの続発はない」と見栄を切った。

(2) 数日前のテレビで河岡教授は、「茨城で、その後の大量殺処分が無かったら、間違いなく強毒化していた」と1983年自らが体験したペンシルバニアの例(4月LPAI→10月HPAI)を挙げて、茨城のウインドウレス鶏舎内で現在も産卵を続ける数百万羽の陽性鶏のことなどおかまいなしで殺処分の正当性を強調して失笑を買った。

(3)感染経路究明チームは上記報告内で、今回のような感染状態は自然では不可能だと断定し、確証のないまま偽ワク疑惑を強力に打ち出して居る。ところが今回、小川町森屋農場において全く瑕疵のない状況で10月26日以降10日以内での陽転が認められた。彼らの言い分に沿えばこの期間内に同農場ではワクチン接種があったこととされかねない。もともと自然では有り得ないと彼らが勝手に想定した感染状況を、更に有り得ない偽ワクに結び付けたところに彼らの最大の誤謬があった。

彼らは最早科学者とは呼べない代物である。自らの体験だけで目の前の厳正な事実をねじ曲げようとし、最後には想定外として投げ出す。一から出直すべきだ。



H 17 11 10夜 篠原 一郎
No.16632