養鶏業界は政府と御用学者たちによって潰される



養鶏場日誌平成16年2月4日 立春 晴

今日はテレビの取材だとか 予め、その原さんから農水省がワクチン備蓄を決定するとの連絡を戴いて期待していたら、昨日午後の家禽疾病小委員会でとりあえず320万羽分のH5N2不活化ワクチンが備蓄されるとのこと、配られる資料にはワクチンの事が無くて実はがっかりしていたが、とりあえずは良かった。

それにしても大槻、山口、及川、岡部、喜田などの先生方が、特に喜田先生など交差免疫をはっきり否定されていた方よくぞと一旦は思ったが、何のことはない、ワクチンの備蓄など会議の付け足しにすぎなかったことは今朝の新聞の喜田宏教授の話でもはっきりした。

まあ鶏ワクチンがあることを国民が知ったこと、総ての第一歩として館沢NBI部長の週刊誌記事とのタイミングも良く、まずまずと思う反面、実際の使用は、あといくつか養鶏場がAIにやられてから考えるとのこと、そのこと自体が既に蔓延状態で、そうなったら養鶏業界は致命的、どっちにしても助かりそうにない。

その上イタリーの野外毒NIとワクチン型N2との組織での判別技術など当然専門家委員会に伝わっているはずなのに、ことさらそれを無視した云い方は喜田さんの言葉を待たずとも、ほんとは使わせたくないことをうかがわせるに十分だ。

NHKの映像を見ても、ベトナムかタイか、明らかに不活化の筋注をしたり生ワクの点眼をしているのに、処分しているところとして紹介したり、まだまだ一般に理解して貰うのも大変だと思う。

うちの連中も早く実際にワクチンが使えるようになって再びヒナが入れられるようになることを願っていたが、周囲の状況からして、とても間に合うまいとあきらめたし、国民が無関心で政府がやっきになっている東南アジアの国と違って、日本ではこれ以上続発したらそれこそワクチンなんかくそくらえ卵の消費なんて壊滅的になることは必定、三十六計逃げるに如かずだ。

養鶏業界は政府と御用学者たちによって潰されると今では本気で思っている。