鶏飼い時事(じじい)…『弱毒タイプ防疫指針先送り、何考えてる』



“If the disease is controlled in animals, the risk of a human pandemic is reduced by thousands of times,and it costs much less," OIE Director-General Bernard Vallat told Reuters. (Tue 20 Sep 2005 10:19 AM ET By David Evans)

OIEの理事長もロイターにこう述べたと伝えて居る。
もはやAIVの根絶の為と称して動物の予防的虐殺を支持しているのは日本くらいのものだ。

斯界の権威、オスターホース博士の指揮の下、3000万羽の家禽と一人の獣医を失い1000人以上の感染者を出したオランダも、いまや非難の対象だ。こともあろうに日本は未だにそれをお手本として追いかけて居る。

一旦、HPAIの突発を見れば迅速な淘汰が必要だ。だがそれを防ぐ意味のLPAIのコントロールにはワクチンが欠かせないのは世界の常識になった。理屈の上でのサーベイランスによるLPAIの摘発など出来ないことも世界の常識である。あえて強行すれば混乱と疑惑を招くだけだとした、このホームページの主張も裏付けられている。
酷評すれば《清浄国論》で自縄自縛、環境調査も出来ず、せいぜい引っ掛かった農家の鶏を槍玉にあげて、ニセワクチンだと騒ぐ程度の腰の引けた、今の農水とその小委員会に出来る仕事ではない。

それにしても100万羽以上を虐殺したあげく、弱毒タイプの防疫指針の先送りとはふざけるのもいいところだ。

「あとのガンが、さきになったら笄(こうがい)取らしょ。(後ろの雁が先になったら甲賀が射て取らせよう)」の童歌ではないが、日本と行き来の多いジャカルタ、鳥も飛び交う中国、シベリアからの渡り鳥。何れが先か後か、WHOもパンデミックの心配をするなか、環境中のウイルスを減らす努力を鶏を減らすことに向けて居る考えも、それで日本人が安全になると日本人自身が考えるのなら仕方がないが、日本中の鶏を殺して燃やし続けるのかなあ。ま一番偉いのは人間だし消費者だろうからね。

茨城の100万羽殺しは物のはずみで当事者には本当にお気の毒だが、あんなもの殺したって意味はないと見る人は見て居る。これからいくらでも本番が来るさ。


H 17 9 21. I,SHINOHARA.