WHOに反論



ベトナムの農村で起こることは日本の学校の鳥小屋でも起こり得る。なぜ大丈夫と言えるのかと疑問を呈したら早速反応があった。 マニラ共同の問いに対するWHO押谷博士の答えからだ。

WHOの対策、 具体的には『感染した鶏の処分、感染した鶏と人の接触をなくすーの二点。処分に携わる人は当然、マスクや防護服でウイルスから身を守らねばならない』それで防げるのか『理論的にはそうだが現実には問題がある。韓国や日本のように鶏が養鶏場にしかいない国ではうまくいく。しかしベトナムやタイなどでは鶏がどこにでもいて、生きた鶏を市民が買って調理している。こういう環境では感染が広がりやすい』としているとか。はたしてそうだろうか?

WHOはトリインフルエンザとエイズを混同しているのかと云いたくなる。
エイズだったら血液や体液を介して感染する。それと違ってトリインフルエンザは病鶏の糞からでも伝染すると当のWHOも云っているではないか。

基本的には鶏が居る限り調理しようとしまいと関係あるまい。
第一日本では養鶏場だけにしか鶏は居ないなどと決めて貰っては困る。

最初から問題にしているのは全国津々浦々の小学校や幼稚園で、動物愛護と命の大切さを教えるために子供たちに飼わせて居る鶏のことだ。すこし大袈裟に云えば教育の根幹に係わる問題なのに皆どうして意図的とも言えるほど避けてしまうのか。そんな大事なことを教育委員会や現場の先生や父兄に押しつけて万一ベトナムの田舎と同じことが起きたら誰が責任をとるのか。そんなことは環境が違うからありえないとWHOがいうなら血液感染でもないのに生鳥解体の有無をその違いとする根拠が聞きたい。

将来的な最悪の事態を想定しておくことも危機管理の上では大切なことだろう。しかし目の前の子供たちの鶏を救うことも大切なことだ。

もう全アジア的にみて根絶不可能(なのは皆ワクチンを使い出したことではっきりしている。)な今、生き埋めだけでは法の目的精神を無視した脱法措置であるとさえ思え単なる動物虐待としか写らぬ。

そして目に見えぬウイルスがいたるところを飛び交うようになるまえに周囲の国の現実を見据えて、学校の鳥と云わず養鶏場の鶏に至るまで、今のうちにきちんとワクチンを打って置く可きと考える。

再三俎上に乗せた霞ケ浦の鯉、私だったら生け簀の周りの汚染の事実に鑑みて予めウイルスの根絶は不可能であるにも係わらず、殺処分を強行したことは明らかな脱法措置であるとして行政訴訟を起こすが如何に。

H 16 2 1 I S