『鳥インフルエンザ問題の今後(82)』



小委員会の指摘したグアテマラ株での国内感染は人為的ワクチン接種以外考えられぬとするのに近い詭弁で積もりに積もった農水と小委員会への批判をかわそうとし、こともあろうに刑事告発にまで言及した農水、本当に皆が云う自爆テロでもやらかすつもりだろうか。

茨城県は陽性調査の際、きちんとワクチンについて確認しているし 、訴訟の際は仮にというのは厳禁だが、仮に一人の不埓者(居る訳がないが)がいて接種した生ワクが厳重に管理されている多くの鶏舎にあのような高率で感染を起こすことなど有り得ることでないくらいどんな素人だって分かる。生ワクだとしたら全部の業者だ。そんな疑いを持たれたとしたら、産業養鶏始まって以来、最大の侮辱を受けたことになる。断固戦う以外ないと激高したら、今朝の読売(9月3日)に茨城県養鶏協会長の談話が乗って居て曰く「若し、ワクチンを使った業者がいたとしても、本人が話さない限り、真相は分からないだろう」と困惑した表情だ、とある。何かこっちだけいきり立って拍子抜けした感じで反省した。

それにしてもいつもながらの、喜田さん始め小委員会の連中の発達障害振りは病的だ。発達障害は医学辞典で引いて貰いたい。連中の症状にぴったりだ。繰り返すがグアテマラ株は渡り鳥のルートにはなく人為的に持ち込まれる以外可能性は低く、ワクチンとして使われた可能性があると云う結論を聞いて納得して記事の書ける記者さんがいたら、不思議だがそういえば農水の取材はあやしいところはみんな黒塗りで出たところをそのまま書くだけで逆に一番楽だという人が多い。

喜田さん達の目には隣の大国が写らぬらしい。あの国のことは分からぬで相手のせいにして考えもしない。ここでも想像力を欠いた発達障害である。
古来日本は中国からの渡り鳥を問題にしていた。
《とうかんや》という行事が今でも日本各地に残って居る。鳥学者に教えてあげよう。
昔、揚子江の上流に《鴆(ちん)》と云う羽の間に猛毒を持つ鳥が居た。それが日本に渡って来て毒を振り撒く、有名な《鴆毒(ちんどく)》だ。そこである地方の《とうかんや》のうたにこんなのがある「唐土の鳥が日本の国へ渡らぬ先にハシたたけ、ハシたたけ」

こんなふうに大昔から唐土の鳥は日本の国に来ることになって居たのであるよ。グアテマラ株だろうがメキシコ株だろうがウヨウヨいるあるよ、このごろはおとなしくていい奴もいっぱいいるから皆連れて行くあるよ とこんな具合だろう。発達障害だから普通のことが見えないだけだ。こうして撒き散らさない限りあんなに拡がる訳がない。

野鳥を調べさえすれば(ガンカモのように腸に居るとは限らないが)動衛研の技術で見つからぬ筈がない。昔、昭和30年代にSEを調べたら養鶏場のネズミにいないのに消費地のネズミには30%もいた。いまSEは鶏から卵のルートで拡がると学者も思って居るらしいが、あれ都会のネズミやゴキブリの汚染のほうがずっとひどかった。今だれも調べないだけだよ。(SEとはサルモネラの一種)

だからいま野鳥をきちんとしらべれば清浄国論なんて忽ち吹っ飛ぶよ。その事態になっても小委員会の連中なら、それは鶏から来たもんだ。と逆の都合の良い説明をするだけだと思うよ。本当に ワルだねえ。

H 17 9 3. I,SHINOHARA