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| YECピン番号 | ヒロセ製ピン番号 | 機能 |
| 1 | 1 | 電源(+12V) |
| 2 | 5 | 放送制御 |
| 3 | 4 | 電話入出力 |
| 4 | 3 | GND |
| 5 | 2 | 放送音声出力 |
メタルコンセントの受け側(レセプタクル: HS21R-5)が入手可能であれば,そちらに配線したほうが何かと便利です。私はプラスチック・ボックスにレセプタクルと端子盤を組み込んだものを作りました。スイッチは電源用です。

受話器のコネクタのうち,まず電源だけ(1, 3番ピン)を接続します。12Vの電源があればよいですが,なければ006Pの9V乾電池でも動作します。この状態で音量つまみを“2”くらいに回し,受話器のマイクに話して耳元のスピーカーからその声が聞こえれば,内部のアンプは生きています。ここで何も聞こえなければあきらめましょう。
次に,放送音声出力(5,3番ピン)を手近なライン入力(例えば,パソコンのサウンドカード)に接続します。この場合,φ3.5mmステレオプラグ⇔先バラのケーブルが必要です。この状態で「放」ボタンを押してマイクに話してみましょう。ライン入力側のレベルは控えめに設定します。この状態で何の問題もなく声が出力されれば,壊れていません。しかし,ほとんどの場合ボタンを押しても声は正常に出力されず,何も聞こえないか,ボタンを押したときのブチッというノイズしか聞こえないでしょう。
そこで,受話器を分解します。スピーカーとマイクの部分のキャップを回して外し,音量つまみの上のねじを外すとカバーも外れます。

放送用スイッチの部分を拡大表示します。

このスイッチの部分が不具合となっていることが多いため,正常に音声が出力されません。そこで,以下のように細工をします。

この状態(これは正常品の状態とは異なります)で,ボタンを押しながら話すと声が出力されるはずです。あの独特な音質を味わえるでしょう。正常に出力されたら,元通りにしてあとはお好きな用途にご使用ください。
なお,もう一台持っている方は,電話入出力(4番ピン)同士を接続すればインターホンとして使用することができます。また,5番ピンの「放送制御」は,放送ボタンを押したときにGNDにショートする端子です。押していないときは開放状態です。実車では,放送用アンプの制御に使用されます。工夫次第でお手持ちのアンプの電源制御などに使えるでしょう。