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地域福祉の充実・たすけあいのコミュニティ・市民参画のまちづくり―これらは私の学生時代からのテーマです。利用者本位のケア、保健・医療・福祉の連携、住み慣れた地域で暮らし続ける、この当たり前のことが常にかけ声だけに終わっていたのはなぜなのでしょう? その後七月、私は三日間に亘り北九州方式といわれるケアシステムの視察に出かけました。そこで、たくさんの意欲的な現場の職員と会い、この事業に傾けるあふれんばかりの情熱を感じて帰宅しました。膨大な資料に目を通しながら、改めて市川市と北九州市の歴史的な比較を試み、市川での実現を探りました。 '87年に北九州の市長に就任した末吉市長は行財政改革でも有名です(学校給食の委託化を実行してしまった)が、「これからの高齢化社会対策は小学校区を単位とした『地域づくり』である」とし、地域のケアシステムを構築されました。北九州市ではこれまで「お年寄りがたらいまわしにされてきた」のは次の3つの壁が原因と分析。
北九州市ではこれを打破するために、まず、保健局と福祉局を統合しして保健福祉局とし、各区(7つの区)にある保健所と福祉事務所を合体して保健福祉センターとしました。そこに年長者相談コーナーを設置し、窓口を一つにして行政の縦割りを排しました。
について知恵を出し合っています。 私はこのシステムを市川市に導入すべきであるとのレポートを書き、上記の1.〜4.の関係する庁内各課に提出し働きかけました。結果、10月より地域ケアシステムの検討会が立ち上がり、実務者レベルで、市川は高齢者にどんなケアで支援しようとしているのかの検討に入り、それを基に組織・機構改革が行なわれることになりました。2000年の介護保険導入にスムーズに入れるよう、いま新たなケアシステムを構築することが重要と思います。
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