捨て猫騒動記

その4 トラちゃんの旅立ち

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5匹のチビ達も、残すは「目やに」「トラ」の2匹になりました。どうやら、両方とも
メスのようです。兄弟達が、次々と引き取られて、寂しくなった箱の中ですが、
この子達は、元気に育ってます!ケンカしてるのか、ジャレているのか、2匹で
取っ組み合いをしてるかと思えば、お互いをいたわり合うように寄り添って
寝ていたり。「動物好き掲示板」 に投稿いただいたように、「2匹一緒に
引き取ってくれないかなぁ」と考えておりました。そこへ、「欲しい!」という
申し出がありました。でも、2匹一緒ではなく、1匹でしたけど・・・。それでも、
この子達の安住の地が決るのであれば、やむを得ません。しかし、その申し出
をしてくれたのが、近所の子供だったんですね。一人は高校生、もう一人は
中学生です。それも、両方とも男の子!(^^;) 最近のこの年代の男の子が
子猫を欲しがるとは意外でした(失礼) でも、ワタクシは乗り気では無かった
んですね。何故かというと、このチビ達は間違いなく、彼らより先に大きく
なんるんですね、それは、「いつまでもこんなに愛くるしい仕草をするチビ
猫ではない」ということです。そして、彼らもこれから成長します、彼女も
出来るでしょうし、新しい友達も出来る、他に面白い遊びも覚えるでしょう。
その時、このチビ達はどう扱われるんでしょう?猫よりも、彼女や、友達や、
遊びに夢中になって構ってやらなくなった時、その親御さん達は、どう思う
んでしょう?「子供が欲しがったから飼ったのに・・・」と、思われたら、猫達は
どう扱われるんだろう?それが心配だったんですね。ですから、「まず、
お父さん、お母さんと、よぉ〜く話し合って来なさい」と言って、その場は返し
たんです。案の定、高校生の方は親に大反対され、大喧嘩になってしまった
そうで(^^;) こちらは、泣く泣く断念することになりました。そして、中学生の
方は、まず母親に話したようです。こちらも、「アンタなんか、金魚だって
何だって、すぐ飽きちゃって、面倒見るのはお父さんじゃないの!」と一喝
されたそう(苦笑) 良くあることです。しかし、その子は諦められずに、次の日
もチビ達を見に来て遊んでました。そして、意を決して第2Rへ!(笑)
翌日、母親と一緒に来ました。こんなカワイイ姿を見せれば母親が陥落
すると考えたんでしょう、なかなかの知能犯(爆) しかし、母親は「うん」
と言わず、先に書いたようなことを、再び子供に言っておりました。
そして、もう一度、父親も交えて話し合いになったようです。でも、ワタ
クシとしては、それだけ真剣に考えてもらった方がイイと思ってましたので
全然落胆はしませんでした。ところが、次の日、「飼うことにしました」と
やって来たのは、なんと お母さん!(驚) なんでも、「息子には、ああ言った
ものの、この子達の境遇と姿を見たら、子供よりも自分の方が欲しくなった。」
と言うのです(^^); よくよく聞いてみますと、以前にも猫を飼っていた、
動物病院のテレビ番組は可哀相で見ない、「子猫上げます」などの張り紙は、
欲しくなるから見ない!と言うほどの動物好きさんだったんですね。
避妊手術についても十分に理解して下さって、「必ず、させます。」と、おっしゃ
って下さいました。この、お母さんがついていれば大丈夫でしょう。
やはり、「2つを引き離すのは可哀相」と言われてましたが、さすがに2匹は無理
なようです。そして、「トラちゃん」を選んで、引き取って行かれました。
我が家の近所ですから、近況など聞けると思います。
あの、シャイなトラちゃんにも安住の地が出来ました。


トラちゃん、幸せに!


箱の中には、ひとりぼっちになってしまった「目やに」が・・・
寝る時に、寄り添うものが無くては寂しいだろうと、縫ぐるみを入れて
やったんですけど、まったく興味を示さないんですよね。でもね、
静かになった箱の中を覗いてみると、縫ぐるみに抱き付いて寝ている
「目やに」がいました・・・・。







横になったワタクシの

Tシャツの中に潜って寝てしまった

トラちゃん (笑)


里親さん決りました!(^。^)/~


「目やに」スクスク!