捨て猫騒動記

その2 難航!里親探し!

           その3へ   


ダンボール箱に、タオルを敷き詰め、5匹の子猫達をワタクシの部署に
連れて来ました。運ばれる途中、揺れる箱の中で、ワタクシの顔を見上げ
「どこに行くの?」と不安そうです。それでも、ミルクを飲んで、久しぶりの
満腹感に浸り、居眠りしだす「度胸の座った」子もいます(笑) 部屋の隅に
箱を置いて、しばし観察。・・・カワイイ・・・なんと言ってもカワイイ・・・。
顔はほころびながらも、「なんで、こんなカワイイ命が粗末に扱われるん
だろう?」という憤りと、「一刻も早く里親探さなきゃ・・・。」という焦燥感
に囚われておりました。「少し、そっとしておこう」と、我々はその場を
離れました。「みゃぁみゃぁ」という声が、次第に小さくなってきます。
しばらくすると、全く聞こえなくなりました。あの置き去られた駐車場では、
丸ぅ〜くなっていた子猫達が、手足をイッパイに伸ばして、気持ち良さ
そうにスヤスヤと寝ています。その間に、ワタクシは会社中を歩きました。
「子猫いらない?」と聞いて回るのです。「今、寝てるから後で見に来て。」
もぉ、手当たり次第です(^^;) 上司に何を言われようが、んなこたぁ〜
無視、無視!(←大丈夫かぁ?) とにかく、片っ端から聞いて回りました。




安心して、ノビノビと眠る子猫達。

元気の無かった白いニャンコも

お腹イッパイにミルクを飲んで

手足を伸ばしてスヤスヤと夢の中。


他の2匹は、左側でくっ付いて

寝てました。




子猫達を見ると口々に「カワイイ〜」とは言うものの、なかなか飼って
くれる人はいません。理由は様々です。住宅環境であったり、家族に動物
嫌いの人がいたり、すでに、わんこやにゃんこ飼っている人がいたり。中でも、
「今はカワイイけど、大きくなっても、ずっと飼うんだから・・・」これが一番大きな
問題のようでした。でもね、逆に一目見て、カワイイだけで「飼う!」って
言う人よりは、ずっとイイです。この子達は、まともに育てば十数年は生きます。
それだけの期間、家族の一員として、関わっていかなければなりません。
それだけの気構えを持っていなければ、「命と一緒に暮らす」 なんて
出来ませんからね。その中で、「飼います」と言ってくれた人がいました。
「美人秘書」 なんてワタクシが言ってる子です(爆) 部署は違うんですが、
一緒に出張したことがあり、その時ワタクシがふざけて呼んだんですけ
どね(笑) 我がFサポ仲間、九州の盟友にも、ワタクシが勝手に言い
ふらしております(^^); おっと、話が逸れました。でも、美人っすよ!(←
お前の会社は美人ばっかかい!) ありがたい申し出ですが、先ほど
書いたような気構えを話し、こんな不幸な子達を増やさないためにも
「避妊手術」をして欲しい旨、そして、それには安くない費用がかかる
事も話しました。さらにさらに、この赤ちゃん達に「シッコやウンチの躾」
も根気良く教えなければならないことも。それは決して簡単なことでは
ないんだよ、と。それでも、彼女は「飼います!」と言ってくれました。
若くても、シッカリした子です、「もし、飼えなかったら、絶対に里親を探し
ます!」とも言ってくれました。この子なら大丈夫でしょう、1匹の行き先
が決りました。残り4匹。もう一人の子が、「欲しい」と言い出しました。
心構えも理解し、家族に電話までしてくれました。しかし・・・親の答えは
「NO」でした。理由は、「家族全員が働いていること」、「車が無く、なに
かあってもすぐに病院に連れていけないこと」でした。なるほど、最もな
理由です。でも、「頭から完全に反対してるわけじゃない」と、彼女は
説得する道を選びました。取りあえず、保留です・・・。終業時間が迫って
来ました。このまま、ここに置いておくわけには行きません。この子達を
連れて来たのは、ワタクシです。4匹とも、連れて帰る覚悟をしました。
その時、我が部署の人が「1匹飼ってもイイ」と言い出したのです!すでに
先住のにゃんこがいるので、「見ない!見たら欲しくなる!」と言っていた
のですが、ワタクシが連れてっちまったもんですから、否応無しに見る
ことに・・・ 案の定でした(^^;) ただ、先住のにゃんことの折り合いが
悪ければ、戻してもらうことを約束に連れて帰ってくれました。さて、
残り3匹。常々「生き物はサスケだけでイイ」と言っていたカミサンですが
事情を察し、「連れて帰ってもいい」と言ってくれたのです。まぁ、「ダメ」
と言われても連れ帰るつもりでしたけどね!(←当然!)ところが、新たな
問題が発生したのです!サスケが、この子達を受け付けなかったのです。
ヤキモチというわけではなく、この子達を オモチャ と思ってしまったんです。
連れ帰って、サスケに見せると、いきなり ガゥッ!と噛み付こうとした
んですよ!サスケは、縫ぐるみやら、ボールなんて与えると、バラバラに
噛み砕いちゃう奴なんです、サスケにかかったら、この子達なんて
簡単に分解されてしまうでしょう。どうしても、里親さんが見つからなければ
「ウチで飼ってやろう」と心の中で決めていたのに。サスケがこれでは、
どうにもなりません。連れて来たはイイものの、どうやって保護すれば
イイのか・・・。里親探しの前に、大きな問題が立ちはだかりました・・・・。






みんなに「ブチ」「ブチ」と言われ

最後には

ブ〜ちゃん

と呼ばれてた愛敬のある子です

里親さん決りました!(^。^)/~





この中で、一番人気があった

グレイくん (多分、オス(^^;))

ミルクの飲み方がスゴク上手な子

里親さん決りました!(^。^)/~




発見した翌朝には

グッタリとしてた

しろちゃん

猫一倍元気なりました!


目下、交渉中です


連れて来た時に、目やにが

着いていたため、可哀相なことに

目やに

と呼ばれてました(笑)

一番小さいけど、とても元気!



元気なのに、やたらとシャイな(^^;)

トラちゃん

哺乳器の乳首を噛み切る

くらいに元気です




新たなる難題、そして救世主、そして・・・