ニコノスと言えば、その原型は「カリプソ」。めったにお目にかかれないが、たま〜にオークションに出品される事もある。
その生産ライセンスを買い取って、1963年からニコンがニコノスT型を作り始め、昨年X型をもって生産中止となった。
ここでは、我々シロウトでも分解・組み立が出来そうで、プリント基板の様な電気回路が無く、多少水が入ってもアルコールで
内部をクリーニングし、オーリングを交換すればまた使えるニコノスT型、U型、V型の分解/組み立て/修理をして行きたい。
ニコノスT型・・・・恐れ入ります!ただいま工事中!!!![]()

形はU型と似ているが、幾つかの違いがある。
1.ファインダー横に文字が無い。
2.シャッタースピードノブに”R”位置が無い。
3.アクセサリーシュー(カメラのシリアル番号部)のネジが2本。
4.フィルム巻き戻しが丸いノブで出来ている。
5.カメラ外殻後ろに”NIPPON KOGAKU TOKYO”の表示。
外から判断できる違いはこんなところか・・・
上のニコノスT型と比べて頂ければ違いが判ると思う。
又、U型は頭部の材質の違いで、旧型と新型が有る。旧型は金属で頭部が出来ているが、新型はプラスチックだ。
どうせこれから手に入れるなら、旧型の頑丈な方が良い。
ニコノスV型・・・・恐れ入ります!ただいま工事中!!!![]()

T型、U型と比べて、カメラが一回り大きくなった。大きくなったファインダー、フィルムカウンターがボトムからトップへ移動。
頭部はプラスチック製となった。
処が、ここがこのV型の一番の弱点となった。
フィルムの交換の度に、オーリングの摩擦に抗して本体を引き抜く繰り返しの力が、頭部形状が急激に変化するファインダー部の
場所に集中し、亀裂が入るのだ。
使用頻度の多いカメラ、誤ってレンズを外さず本体を引き抜こうとしたカメラのほとんどに亀裂が入っている。
貴方のカメラもオーリングを外して、その溝に亀裂が入っていないか確認してみてください。
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