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ロードマン メンテナンス メモ

ブリジストン ロードマン スーパーコルモ
2009-10-18 作成 version1.5改定2013-7-21

700C化は下の方


2013-8-3 現在の愛車ロードマンの姿

メンテナンスのメモを残す
わたしが中学2年生(1985年)のときに母にせがんで買ってもらった自転車。それがロードマン スーパーコルモです。51000円を母がねぎって49000円になりました。母はもっと下げろと言いましたがだめでした。わたしはそういうのが苦手なよわっちい子供だったので内心いやでした。でも今考えたら母は正しい。そんな事どうでもいいです。27インチのタイヤをはいてます。太さは1と3/8インチ(つまり35mmくらい)。ママチャリと同じ。そんな事どうでもいいんです。ホイールはステンレスでできてます。(あほほど重たいっす)だから車体を軽くしようとして泥よけやらリアディレイラー保護具やスタンドを外してもぜんぜんこの自転車重たいんです。でもこの自転車を24年間ノリ倒したわけです。最近何を思ったのかこの自転車のメンテをやり始めました。よって忘れないようにここにメモを残す事にしました。

ペダル交換
オリジナルのペダルは左(自転車の乗って左足のペダル)がだいぶおかしくなってきてまして、というのは回転しないのですよ。いや回転はするのですが、かなり抵抗感があるんです。もうだいぶん年季が入ってるしで交換する事に致しました。<2009-10-2>

まず下の写真が交換する新しいペダルです。どういうのを選んだらいいのかさっぱりわからんかったので、とりあえず自転車の部品を売るネットページで目に飛び込んで来たメーカー(BBB)を選ぶ事にしました。BBBはオランダのバーツメーカーらしいです。オランダというたら自転車王国ですからね。きっと大丈夫やろうという軽い気持ちで。



下の写真、これが初めから付いてたペダルです。重さが一つが280gありました。



ほいで付け替えた感じが下です。まああんまり変わらないかと思いましたが。これはひとつが180gあります。よって2個で200gの減量に成功です。(笑)



そうそうペダル交換で気をつける事。それは左足の方のペダルは左ねじやということです。ペダルの根元にあるネジ(15mm)をペンチで回すのですが、左は左ねじなので時計回しにすると外れるのです。これは最初知らないとびびりながらの作業になります。今回はしかも左のペダルは錆びてがっちり食いついてたのですね。しょうがないからペンチを差し込んで、そのペンチを金槌を使ってカンカンカチカチやってなんとか外す事が出来ました。よかったです。ほっ。
交換して少し乗った感じで言いますと、やっぱり交換してよかったということ。ペダリングがだいぶ軽快になりました。

<追加> ところがですね、


自転車でトレーニングとばかりに、坂をバシバシ漕いでたときに、何やら異音がしだしまして。なんだろうなって思ってたんですが、クランクを一回転すると必ず、カキンって音がするのです。そうかークランクの方からするって事はきっとそれはボトムブラケット(BB)がかなりへたっているから、もうBBがだめになっているんやーってかなり落ち込みまして、でもきっとそうじゃないと思い、クランク周りのねじ締め出来るものは全部締め直したのですよ。そうするとどうですか。直ってしまったのですね。それでほっとしていたのですが、また異音がし出しまして。ああこれはきっと間違いなくBBやって思って。でもすがるような気持ちで、もう一度マシ締めしにいったらペダルだけが緩んでいたんです。
わお!って思いました。そうか。ペダル交換したもんな。そうそう変化点はペダルやと。しかしなんでペダルはこんなにゆるむんやと。ほいで、色々自転車関連のブログだのなんだのを見ておりましたら、ペダルのねじにはグリスを塗った方がいいと書いてるではありませんか。
ええ?そんなん知らんがな。だいたいネジで締めるのになんでそんなとこによく滑るようなグリスを塗るんやと。半信半疑だったのですが、
確かになんで緩むのかを考えたときに、想像するにきっとそれはネジに精度上の違いから(オスとメスの)、どうしても隙間みたいなんができてしまって、それが振動やら力が加わって、ゆるみだすのかと考えたのですね。そう考えると、グリスっていうのは、その隙間みたいなんを埋めてくれる役目をはたすのではないかと。それで力が加わってもクッションしてくるのではと。まあようわかりませんが、グリスを塗って締め直すと、全然あの異音はしなくなりました。めでたしめでたし。グリスは近くの自転車で唯一あったデュラエースのスペシャルグリスです。これしかないからしゃーないです。



チェーン交換
ペダルを換えたほぼ同じ日にチェーンも交換したのでした。なんでかというと、ここに至る経緯はとても話が長くなるのですが、簡単に言うとチェーンがのびている事がわかったから。うーん単純明快。なんでわかったかというと、チェーンのピッチを測ったからです。一個のチェーンのピッチは12.7mmなんですね。



で、一個の長さを測るとなんとなく13mmな気がしたんですね。13mmなんて短い距離なんで、12.7mmと13mmの違いなんてわかるかいな!って思いまして、とにかく10個の合計の長さを測ったのですよ。頭いいでしょ?そしたら130mmあったんですよ。すごいのびてるでしょ?だってチェーンってだいたい100個くらいあるわけで(わたしのは114個ありました)チェーン全体の長さが3cmものびてたのですわ。そらあかんわ!ということでチェーン交換!!(実はその前に自転車屋に持って行ったのですが、兄ちゃんはチェーンののびを全然見てくれもせず、歯車がちびてるからあかんのんやーって言いやがりましてね、この機種はもう在庫ないので総取り替えで総額3万円くらいかなーなんて言われました。俺はチェーンの交換をしてくれって言ってるのに。自転車屋には今までいい思いをした事がなくて、話し出すと長くなるのでやめ。とにかく自転車屋のご対応のおかげでボクはどんどん自転車のメンテに詳しくなるってわけで有り難いですよ。ほんとの話。)

そしてこの作業に必要な部品についてですが、以下の如くBBBのチェーン(BCH-81 8速用 ロードマンは6速なんでなんとか行けるかと。114リンクで重さ330gくらい)とチェーン切り(BTL-05 NAUTILUSII)を使いました。BBBのチェーンを選んだ理由は、チェーンのつなぎがスマートリンク方式っちゅうのを使ってまして、簡単につけ外しができるからです。これは実際に買って説明書を見るまでもなくほんま簡単にだーれでもわかるしろもので、なかなか優れもんです。





チェーン切りっちゅうのがなかなかどうして、作業を見た事がないわたしにとっては非常に難解でして、結局チェーン切りの工具を一部破損させてしまいました。でもそのときやっと使い方が閃きまして、簡単にチェーン切り(ピンを外すだけなんですが。。。)ができました。



明確な理由はないですが、とりあえず上の如く、(どこかのHPで書いてたとおり)、チェーンの進む方向側のピンを外しました。

ほいでここへ来て元のチェーンの数を数えたら114個あったんですね。114個ってあんたこのBBBのチェーンは114個なんですよ。あぶねー。もし足りなかったらどうすんだよー!!なんて思いながら(冷や汗をかきながら、皆さんはちゃんとチェーンの個数を把握してから購入しましょう)、新しいチェーンに交換しました。これはアホみたいに簡単!スマートリンク方式様様ですよ。



交換前



交換後

出来上がった感じは上の写真。どうですか?がっちりでしょう?そうそうチェーンがのびてたから歯車にくいこんでなかったのね。ちゃんとした長さのチェーンならがっちり食い込むんですよ!!

その後この自転車で走り回ってますが、なんか新品の自転車に乗ってるみたいに気持ちいい。がっちり感がいい!!。チェーンと歯車がしっかりタッグを組んでるなって感じますもん。いい仕事したな。うんうん。

ステム調整(クイルステム)-2010-6-6追加-
わたしは全然しらなかったのですが、わたしのロードマンのステム(ハンドルを支える棒)はクイルステムっちゅう名前で、ハンドルの位置高さは比較的簡単に変更が可能なんです。まずハンドルの高さを調整するもんなんだということをまったく思いも寄らなかったのですが、思いついたのはですね、ロードバイクが速いのは(その主要因は)タイヤが細いとかそんな事よりも"エアロ"(要するに空気抵抗を少なくするとかそういう意味)であるということを小耳に挟みまして(Webポタリングにて)、おお!そうなのかと、なるほどーエアロかー!と、ふむふむと、うちのロードマンとその他ロードバイクの違いは何かと考えたときに、まずタイヤが27インチで背が高いということと、ハンドル位置が結構高めということでして、なるほどーそうかでもタイヤ交換に目を移すべきではなくてまずはハンドル位置なんだと、それでハンドルを調整する事になったのです。



実はもう既に調整は致しました。もっと下げるべきなのでしょうが、とりあえずリハビリ的段階手法で下げる事にします。で、ちなみにどこでどうやって調整しているのかと申しますと、上の写真で赤色の矢印をしている箇所があります。そこに六角レンチが入るねじ山がございまして、そこのねじを緩めたり締めたりしてやるのです。



どうも上の図のような構図になっているようです。ねじを締めてステムの下に付いている斜め切りの部品を引き上げて行くと斜め切りの部品がだんだんとずれてきて、そうして管の中(フレームのフロントフォークを差し込む管)でしっかりと止まるのです。だからねじ一本で調整が可能でして、調整したい放題なんですよね。一般的なロードバイクのようにかっこいいステムとは違いますが非常にメンテはしやすいのです。ちなみに古い我がロードマンは斜め切り部品が管の中で固着していた模様ですが、上述のネジ山に六角レンチを差し込んだ状態にて、軽くハンマーで叩いてやりますと簡単に固着は免れました。
とにかくこの調整だけでもスピードのノリが全然ちゃいます。楽にスピードが出るのですね。感動しますよ。ちなみにわたしのヘタレな脚力&心臓では平坦な道で33km/hが最高なのですが、この最高スピードはまだ上回っておりません。(笑)

ボトルゲージの取り付け ゲージ穴の無い場合編-2010-10-24追加-
普通ロードバイクやランドナーではボトルゲージ(自転車に水筒を取り付けるゲージの事)を”2”個は取り付けることができるのですが、誠に残念ながらロードマンには1個だけしか取り付けることができません。1個どころか1個も取り付けずに走っていらっしゃる方もいらっしゃいますので、ほんとうに必要かと言うとなんなんですが。しかしわたし的には自転車側に重心が行く方が安定走法ができると考えてまして、そしてかつ夏の暑い盛り(今年は特に暑かった)に水筒を一つしかつけてない不安さがありまして、それでどうにかしてもう一つ取り付ける事はできないかと考えていたのです。最近はネット通販ばかり使っているのですが(自転車屋に行くより便利だ。)、日本メーカーからいいのが出てました。



ミノウラ ボトルケージ・バンドセット



ミノウラ AB100-4.5 ボトルケージ ブラック

ミノウラです。しかも二つともかなり安い。良心の固まりみたいなメーカーだ。

で、早速取り付けなのですが、わたしはこんなメモを書いていながら皆様もお気づきではないかと思いますがかなり機械系オンチであります。ものが合わさってうまいことやっている機械の構造なんかがさっぱりわからん。自転車の構造も実はまださっぱりわかってません。(ボトムブラケッットやらクイルシステムやら変速機やら)ということで上のボトルゲージバントセットを見ても何がなんだかさっぱりわかりませんでした。だってボトルゲージとのネジ穴があいてないんだもん。

そこでこういう取り付けではないのか考えたのです。



おお!、ネジ穴をあけないといけないじゃないか!と。(実はすごい誤解)おお!それはそれは、どうしよう、てなもんで幸いにも家には電動ドライバーがございましたので、百均で購入した金属用ドリルでせっせと穴を堀り、



と、上のようにしたのです。どうです。すごいでしょ?? ええただのあほです。そしていざ自転車に取り付けようとしたらどうもうまくいかない。マジかー?!と思ってイロイロ考えたけどもよくわからない。ほいでもう一回インターネットサーフィンを行いまして、探しても取り付け図というのが載ってないのですが、紹介文で例えば「使用する際はボトルケージのボルト貫通穴にボトルバンドの中央凸部をはめて締め付けます。」と書いてるのです。ハテなんのこっちゃ。うーん。ひょっとしてこういうこと?



そうなんです。要は挟み込んで使うんです。わたしは穴をあけてしまいましたが、へこんだ凹みでボトルゲージのネジ穴を押さえ込むのです。ものすごい誤解をしておりました。



上が完成図です。ちょいわかりづらいか。

まだ遠出をしてないのですが、なかなかいい感じです。(そうそうバンドセットは黒に塗装しました。)これで早くどっか遠くに行きたいと考えてます。

ロードマンのハンドルの取り替え -2011-1-2追加-
ロードマンのレストアでやっておきたい(挑戦したい)のは、一つはタイヤを700C(ロードバイク用のタイヤ)にするというのと、ハンドルを交換しちゃいたいということでした。タイヤの方はなかなか敷居が高く、つまりタイヤを指示するエンド幅がそもそも700C用の完組ホイールのものとあってないのですね。(以前に検討してまして700Cは前タイヤのエンド幅(100mm)は問題ないと思いますが後ろタイヤのエンド幅が130mmあって、ロードマン君は126mmっぽいのです。)ということでまだ敷居の低そうなハンドル交換をすることになりました。なんで交換したかったかというとミーハーな理由なのですがアナトミックデザインのハンドルを握ってみたかったということだけなのです。いやいやまだありますね。現在のハンドルの幅が360mmなのですね。わたしの肩幅は380mmくらい。前バックを取り付けておりますし、サイクルコンピューターも取り付けてますし結構な混雑状態になっていたのです。肩幅より狭いハンドル幅というのはわたしのような非力な者にとってもなかなか厳しくどうせなら400mmくらいのハンドル幅にしちゃいたいなーなんて思っておりました。(幅が広いと比較的力が出せる。→空気抵抗が出るので本気のレーサーには向かないとの話も。)ということで前置きはこれくらいに。説明しましょう。



ロードマンのハンドルを支えるクイル

さてロードマン君のハンドルを支えているのは現代的なアヘッドタイプではなく、クイルタイプなのです。その筋の方々はクイルの方が断然かっこいいと申しているようです。わたしはまあどちらでも特に問題なしなのです。できるだけ安くあげたいというのが本当のところです。ところでロードマン君のハンドルを支えるクランプするところのハンドルの径はわたしが測定するところ25.5mmありました。(誤差±0.1mmのノギス使用。)おそらく25.4mmかもしれません。こういうのって規格があるはずで1インチじゃないかなーと。(1インチは25.4mm)で、25.4mmのハンドル径の物って全然種類が少ないのですよ。ネットでイロイロ調べたのですが少なすぎ。それはちょっとなーなんて思いつつ、まあそれでもいいじゃないかと。それはそれでおいといて、そもそもこの古いロードマン君のハンドルを外す事はできるのか??と思い、クイル部から外そうとしました。クイル自体は全然外せました。以前にハンドルの高さ調整をしたくらいですからね。ところが、クイルからハンドルが外れない!ハンドルを固定しているネジ(上の写真の部分)が固着していたのです。かなりしっかり固着していましたのでこれはあきらめるしかないか??なんて思うようになりまして。ところがですねー売ってるんですねー、クイル部自体が。



アヘッド用のステム (BBB BHS-08 ROADFORCEII OS ハンドルステム ブラック/70mm )



クイルをアヘッドにする変換アダプター (シマノPRO アヘッド ステム アダプター シルバー R207320300X)



ハンドル (シマノPRO XLT アナトミック A 400mm R20RHA0005X SBブラック)

上の写真にありますように変換アダプターがありましてね、これはクイルシステムの自転車にアヘッド用のパーツ(ハンドルステム)を取り付けることのできるアダプターなんですよ。これはシマノですがBBBからも似たような物が出ております。シマノのものですと対応範囲が広いのでいいかなあーなんて思いつつ買いました。(下の写真にあるようにシマノのものは径が違っても変換する事ができます。)(注:クイル自体も売ってるのですが対応できるハンドル径のハンドルの種類が少ないのが難でして、わたし的にはクイルにこだわるよりたくさんあるハンドルを自由に選ぶことができる方を選んだのです。)



下部=>22.2mm or 25.4mmが可能 上部=>25.4mm or 28.6mmが可能(シマノPRO アヘッド ステム アダプター シルバー R207320300X)

なかなかの優れものなのですが、ちと短いのがロードマン君的には難かな。

さてさて早速交換致しました。ネジ部はすべてグリス塗りです。(前の方でペダルのネジ部をグリス塗りしたのと同じ)クイルの径の部分なんかにはグリスは塗りませんでした。滑ったらこわいし。(当たり前か)



とりあえずつけてみました



バーテープも巻き完成!!

ということで出来上がりました。アナトミックデザインいいですね。早速ロードマン君に乗った感想は、ハンドルの幅が400mmになったおかげですごい安定感がありました。アナトミックデザインの方が力を入れやすいですね。すごくいいです。変えて良かったです。まだ全然遠出してないのですが、また行ってみたいなあと思っております。

ロードマン700C化!! -2013-7-21追加-
さてさてロードマン改造計画も最終章に入りました。敷居が高いと考えていた700C化に手をつけました。いきさつから順を追って説明をしたいと思います。

ロードバイクへのあこがれ
700c化を考えられている方の多くが同じように感じておられると思うのですが、ロードマンってなんだかなんちゃってMTBのようになんか中途半端な感じがするんですよね。ロードバイクではないし、だからといってランドナータイプなのかというと、なんだかなーという感じで。それはなぜかというとやはりホイールが27インチのママチャリといっしょというところから来てると思うのですね。もちろんロードマンのコンセプトは分かってるつもりです。きっと通勤通学用の自転車でロードバイク風自転車を手頃に入手できる価格帯でという感じなのでしょう。それはわかってる!でも俺もおっさんだ、もうロードマンをロードバイク風なんかで留めておきたくない、完全無比のロードバイクにしたい!というアホな思いを抱いたのです。


エンド幅の問題
ロードマン改造派の諸氏はまずこのエンド幅の問題にぶつかります。(エンド幅とは、タイヤつまりホイールを支えるアームのところの幅のことを言います。下に絵があります。)



何が問題かと言うと普通700cのロードバイクのエンド幅は前輪が100mmで、後輪が130mmでありますが、ロードマンはというと、わたしの個体では前が93.5mm、後ろが126mmなんです。微妙に合わないんです。(この微妙なエンド幅も個体差があると思います。)なんかこう無理矢理入れられない事も無さそうな印象なので、人によってはここで分かれたりします。つまり、無理矢理やる人とそうでない人ですね。わたしは後者だったので、どうしたものかと悩みました。そしてしばらく保留状態(というかもうできないやとあきらめていたのです。)無理矢理やった場合に心配したのは、フォークが曲がって下の絵のように中心からずれてしまうのではということですね。



まあそれがどうしたという量のずれだと思うので、無理矢理やる人がいるんだと思います。今思えば、ずれた分をセンターをずらしてホイール組すればいいじゃんなんて思ったりします。まあとにかくこれができないなーと思う理由でした。



ロードバイクの科学
そんなわけでずっとほっぽらかしていたのが事実なのです。ところでWeb徘徊をしてますと手組でホイール作っちゃいましたーみたいなのがところどころにあったりします。で、その中でこの本がとても参考になりましたとあったのがこのロードバイクの科学なのですね。ホンダギケンの技術者のようで、このページを読んでる人ならば、知ってるかも知れません。ネットで取り寄せて読んでみたんです。そしたら手組ホイールのエッセンスだけが記載されていたのですね。こういう書きっぷりが技術者っぽくて好きだなーと思いました。手取り足取り読者に何にも考えさせないようなマニュアル本ってありますが、あれとは正反対ですわ。なんでこうするのかが技術的に解説されてるのですね。一応技術者の端くれ(電気系です。機械系は素人同然)としてはすんごい読みよい本でした。そして思ったのですね。お、これは!と。そうだ、京都行こう!のノリですね。(ああ古いか。)つまりハブはそのままでホイールの手組をすればいいじゃん!と思ったのです。そうすれば先に書いた心配事もまったく気にしなくてよくなるじゃないですか。当方がWeb検索した限りでやってる人は皆無でした。(実はたくさんいるかもですね。)これは大変だなーと思いつつ、なんか楽しそう!と思いました。そうだ、京都行こう!ですね。


リムとスポーク
よく分かんないので、とりあえずエントリークラス(初心者クラス)のホイールを選ぶことにしました。どうもホイールだけ売ってるメーカーって少ないようで、Webを見てる限りで大きなメーカーと言えば、MAVICというメーカーが良いのではと思い、その中で一番安い(と言っても高い)オープンスポーツを選びました。色は今思えば白でも良かったのですが黒色で。ほいでスポークは星というメーカー。これは日本のメーカーですね。太さは15番(直径1.8mm)です。ハブの穴数が36個だったので、ホイールは36ホールもので、スポークは36本と多いので、"細め"で選びました。
ここまでは誰でもできるのですが、ここからが大変なんですね。購入するスポークの長さを決める必要があります。スポークはおおよそ1mm単位で選ぶことになります。長さの決め方については、メーカーもののハブ(例えばシマノ)にメーカーもののリム(例えばMAVIC)なんかを使うのであればスイスのDTというスポークメーカーのHPで長さ計算機みたいなものがあって簡単に計算ができるのですが、ロードマンの場合オリジナルハブはようわからん代物ですので、自分ですべて計算する必要があります。そうなんです。ここがひとつの大きな壁になると思います。まあコツコツと測定して計算すれば誰でもなんなく計算できますが。

先にあげたロードバイクの科学に計算の仕方が載っているのですが、わたしはここで一度計算間違いをしてスポーク36本分を無駄にしたのできちんと書いてみたいと思います。


スポーク長さの計算
編集中(説明図などを鋭意作成中)



そろえた部品たち
ここらで結局、どんな部品をそろえたのかを紹介したいと思います。まず、工具類ですよね。

工具類

ミノウラ FT-1+FCG-310 リム振れ取り台セット

PARKTOOL TM-1 スポークテンションメーター

PARKTOOL SW-7 スポークレンチ

PARKTOOL FR-2C フリーホイールリムーバー


本体類

SCHWALBE HP リムテープ 2本入り FB16-622(16mm幅)/700C用

MAVIC OPEN SPORT ロードクリンチャーリム ブラック 128131 700C/36H ブラック

245-291 HOSHI #15 1.8X291mmストレート

245-292 HOSHI #15 1.8X292mmストレート

あと、タイヤもね。まずリム揺れ取り台は必要でしょう。自転車をひっくり返してやる方法もあるでしょうが、チョウ難易度が高いでしょう。このミノウラのものはセンター出しもついてますので、まずこれで問題ありませんでした。1万円弱のものなのですが、ぜんぜんばっちりですよ。ほんとに。ミノウラって本当に良心の塊みたいなメーカーですね。テンションメーターは、ヤフー知恵袋なんて見てますと「そんなのいらねー!」なんて言う方が多勢ですが、各スポークのテンションが数値でわかる安心感は何事にも代え難いものでした。特に誰かから直接指導を受けた事の無いド素人にとっては。お高いですがあなたがもし技術者でしたら、測定器の重要性をよく分かっていらっしゃるでしょう。余裕があればぜひお買い求め下さい。フリーホイールリムーバーは、ロードマンの後輪のギア外しに使いました。1980年代の代物なのですがまだちゃんと売ってくれてるのですね。パークツールというメーカーも良心の塊みたいなメーカーだと思いました。ありがたいですね。

現行車輪の分解
オリジナルのハブを使うので当然現行の車輪を分解する必要があります。

まずは前輪です。下の写真です。



スポークレンチで作業します。完全分解したら下の写真。スポークとリムはもう要りません。リムはまた元に戻すことを考えると一応取っておくとよいかもしれません。しかしステンレスリムですよ。すごいですよね。頑丈きわまりない。36ホールですが18ホールでも全然耐久性がありそう。スポークは錆びだらけでもう全然だめでしたね。外すのが少し苦労しました。



後輪も同じ感じで外します。下の写真はフリーの拡大写真。サンツアーって書いてるでしょう?1980年代のフリーですね。これを外すには先にあげたFR-2C フリーホイールリムーバーが必要になります。このリムーバーには2つの突起がついててそれをフリーの凹部分にはめ込みます。そして外れないように軽くネジどめして、モンキーレンチで回します。(このリムーバーはおそらくインチ関連のサイズみたいで普通規格のレンチではサイズがないと思います。)これがくそ固い!!。まあやってみてください。まず外れません。右ネジですので、外すときは左回り(反時計回り)でよいですよ。わたしは両手でホイールを持って、モンキーレンチの柄に足を掛けて外しました。全身を使いましたね。効果があったかどうかわかりませんが、まずドライヤーを使ってフリーをガンガンにあっためて、(金属の膨張を期待した)冷やす過程で緩めたのです。





フリーを外した後。ネジきりの部分にフリーがねじ込まれてました。



ハブの軸が飛び出るように、リムーバーの中心にちょうどいいサイズ穴が空いてます。ここから軸が出て、ネジどめできるようになっているのです。







車輪の組み立て
実はここからがおもしろいのですが、写真がまったくありません。写真を撮る気持ちの余裕がなかったのですね。子供たちに気付かれないように屋根裏でやったのもありますね。写真で紹介するにもまず屋根裏を片付けないと。。一枚だけ作業中のものがありましたので下写真を紹介します。ごちゃごちゃしてて恐縮です。



前輪から開始しました。初めての作業でスポークレンチを回すのもおそるおそるでした。何時間も掛けて始めに注文したスポークの長さが明らかに長いことに気づきました。これは痛恨の極みでしたね。自分でスポーク長を計算したのですが、6本とりのアヤ取りをするのですが、ハブ側の穴の数を一つ多めにして計算してしまったのです。スポークを注文する前に唯一再確認を怠った場所でもありました。誰にも教わる事無く一人でやるそこのあなた!再確認は本当に重要ですよ。チェックリストを作ってやるくらいがいいと思います。(あほなわたしはここで他の組み方でなんとかできないかものすごく考えたのですが、不可能である事がまた何時間も掛けて理解したのでした。)で、また全部外して、正しい長さのスポークを注文し直してという感じでやりました。もとい。前輪を始めにやったのですが、4,5時間はかかりました。おそるおそるですね。また長さを間違えたかとびくびくしながらやりました。スポークテンションはすべてが120kgNを越えるように調整しました。ロードバイクの科学が書くように、ばらつきを+-15%に抑える事は残念ながらできませんでした。おそらくハブの穴のばらつきが原因だと思われます。(ひしゃげてる穴もありましたからね。)横ゆれは+-1mm以内かな。これは大きいと思われるかもしれませんが、実使用上まったく問題ありませんでした。これはホイール組の素人のあなたに言っておきたい!少々ゆれても大丈夫!!心配しないでホイール組の世界においで。

後輪はもう1時間以内にできたかな。スポーク長さを均一にするというのが肝ですわ。これがあってれば、所望のテンションに全部すれいいだけ。フリー側を120kgN、反対側を60kgNに調整しました。これもばらつきは結構あります。横ゆれは+-0.5mmくらいかも。少し縦ゆれがありましたがきっとタイヤが吸収してくれるはずとウソぶいて、実走したところまったく問題なし。ホイール組素人の個人的な意見をいいますと、ゆれ取り台とテンションメータは必須ではないかと思います。テンションがJIS規格に入っているかどうかを明確に調べる事ができるからです。規格に入っていれば安心して乗れるでしょう?その後のメンテナンスでテンションを調べる事で来ますし。いいと思いますよ。



前輪の出来上がり写真。



後輪の出来上がり写真。手持ちのタイヤの都合で前がミシュラン、後ろがコンチネンタルに。個人的には両方とも色付きのミシュランにした方がよりかっこよかったのではと思ってます。ちなみにあや取りは前輪はJIS組、後輪はイタリアン組にしました。ちょっとした差なんですけどね。前輪は左右反転があり得るのでそうしたのです。後輪は左右反転しても取り付けは出来ませんから。





前輪後輪ともにブレーキはオリジナルでまったく問題なしです。まだ余裕があるくらい。27インチと700Cって直径で8mmくらいしか変わらないようです。700C化で心配する案件の一つでしたが、問題なくて安心です。だからといってこのブレーキに安心かというとそうでもありませんが(笑)。



700C化の感想
実走した者にしか分からないと思いますが。最高の一言です。こんなにするすると走れるものかと。乗るたびに嬉しくなります。ぜひあなたにもやってほしい。ロードマンがほんもののロードレーサーに変身です。車重は1.3kg減です。鉄のスタンドが着いてる状態で12.1kg。外せばたぶん11.5kg。もっと減量するにはハブとか他のコンポが原因だと思われます。まあそんなことはどうでもよろし。転がり摩擦が激減でこんなに気持ちよく走れるのかと感動します。ホイール組自体もめちぇめちゃ楽しい。スポーク長さ間違えたのに。それでも楽しい!ぜひぜひあなたも挑戦してください。このページまだ作成中のところもありますが、ぜひ完成させたいと思います。きっと参考になると思います。特にスポーク長さの決め方のところですね。ホイール組は一度その技術を手にするとどんな完組ホイールも見え方が変わります。もう以前のあなたでは無くなります。ぜひトライしてください。



変速機 -2014-5-18追加-
読者殿からのリクエストあり、当方の健忘録用途かねて変速機の写真をUPします。



こちらはフロントですね。



とにかく引っ張ると戻すがあるんですよね。よく分かりません。



こちらはリアです。



いずれもKLIMATICですねー。



ブレーキレバー -2015-1-5追加-
ドロップバーを購入したときからずっと持っていたシマノのブレーキレバーを取り付ける事にしました。ブレーキレバーの交換は700C化よりも前にするつもりだったのですが、なんだか勢いで700C化に行きました。今の噴水型ワイヤーのブレーキレバーはずいぶん劣化してまして、レバーの持ち手のゴムがもろもろとしてたりしました。ワイヤ類もすっきりするだろうし、時間もありましたのでこの際やってみることに。

まずはブレーキレバーですね。シマノのTIAGRA BL-R400です。今も売っているんでしょうか。ずいぶん前に買ったものです。やっと使える。今までのものはブレーキした後の「戻り」が完全になくて締まりのない動作でしたが、これは中にスプリングがあってばっちり動作です。



ブレーキレバー。



まずは現状の写真。写真でぼろっちくなっているのが分かるでしょうか。



バーテープを外した図。



現状のブレーキを外した図。



左だけ新しいブレーキレバーを取り付けた図。このときハンドルの傾斜も少し調整しました。



ブレーキワイヤーをはわした図。このレバーにはブレーキワイヤーも付属してました。なかなか親切な部品です。工具としてはワイヤーカッターは必要ですね。あと六角レンチと、現状レバー外しにマイナスドライバー。



右側も同じように。



ほいでバーテープを巻きます。今回の巻き方はレバー部もぐるりと巻く方法でやりました。バーテープが重なるせいでごつくなるんですが、当方の手にはなじんでいい感じですし、なによりもヘタクソでもレバー下のバーの下地が見えないんですよ。



完成の図。

ちょうすっきりです。これでロードマン改造ほぼ終了。残すはできるかどうかは分かりませんが、ブレーキ交換。今回の改造はよく使うところなだけにすごいいい感じでした。ブレーキワイヤーが目の前にあった今までと比べるとほんまにすっきりしていい感じです。レバーの使い心地もいいし。これもやってよかった改造でした。

Copyright 2009-2014 Yoshinori Tatenuma