- 紹介
- マミヤ6MFはブローニ判フィルムを使用するいわゆる中判カメラです。ふつう一般的にカメラと言ったら35mmサイズ(フィルムの横幅のサイズ)のフィルムを使用したものです。ブローニ判(中判)フィルムサイズは35mmフィルム風に書けば、61mmフィルムとなります。つまりフィルムのサイズがずいぶん大きいのです。
マミヤ6MFはそのフィルムフォーマットが正方形になっています。(他カメラはに6:4.5, 6:7 ,6:9, 6:8, etc )カメラを縦位置にしようと何をしようと正方形になります。(35mmは2:3の画面になりますね。ハーフ判なら4:3)
マミヤ6MFはレンジファインダーカメラです。普通一般的に「カメラ」と言えば、一眼レフを指しますね。一眼レフはレンズを通して被写体を見ます。レンジファインダーカメラはコンパクトカメラの元祖みたいなカメラで、「写るんです」みたいにレンズの上についている「のぞき窓」から被写体を見つめます。マミヤ6MFは自分で距離をあわせないけません。コンパクトカメラのように自動でできないし、「写るんです」みたいにパンフォーカス(ピント固定)にはなってません。マミヤ6MFではM型ライカのように、「のぞき窓」に二重像合致式の距離計が組み込まれています。距離計と書きましたが、操作は至って簡単で、「のぞき窓」に写る二重像をレンズのピントリングを回しながら、ぴったり合うようにしてやればいいんです。
マミヤ6MFの交換レンズは、3本しかありません。50mmf4(画角75度)と75mmf3.5(画角55度)と150mmf4.5(画角30度)です。
マミヤ6MFは、マニュアル露出と自動露出(絞り優先)ができます。
- 購入経緯
- まず初めに中判カメラを使いたかったということです。それまで35mmカメラを使用してましたが、中判カメラのクオリティーの高い画質にいつも魅了されていました。そして中判カメラをぐっと意識したのは佐内正史さんの「生きている」(写真集)でした。その中で植木写真の解像力の高さに感動しました。あのアラーキー大先生も中判カメラをよく使っていると聞いていますし、とりあえず一台だけでも保有したいと思ったのです。いざ購入を決めるときには、まず新品でマニュアル操作で一番安いカメラということで、このマミヤ6MFを選んだのです。また正方形フォーマットというのにも惹かれました。
- 使用感
- 初めての中判ということで、フィルム装填から戸惑いました。でもライカM6よりかは簡単みたいです。
- まだまだ2本しかとってません
- なかなか時間がなくて、まだ2本しか撮っていません。だからこんな偉そうにレポートを書くことは許されないはずなんですが。で7月18日に大阪味覚とう館で行われた「アイラブ マミヤ」に行って来ました。そこでマミヤ6MFについての疑問などを質問しました。そのことを書きたいと思います。
- 疑問点
- 質問内容は
「巻き上げレバーがラチェット式ではない」ってどういう意味?説明書に書いてある。
「画面に対する測光箇所はどこ?」後でみたら説明書に書いてました。
「シャッター切らなくてもどんどん巻き上げていくのか?」一度完全に巻き上げてなくてシャッターが切れなかったので、しょうがないからもう一度巻き上げたら、一コマとばして巻き上げてしまったため、シャッターと巻き上げ機構は連動してないのでは?と思ったため。
- 回答
- 「巻き上げレバーがラチェット式ではない」
- これは単純に逆回転防止機構のこと。だからラチェット式なら俗に言う「小刻み巻き上げ」ができます。マミヤ6MFはこれができないわけです。これはちょっと不便です。
- 「画面に対する測光箇所はどこ?」
- 説明書に書いているのですが、これはファイダーの中央、距離計窓が測光箇所です。
そのときもっと詳しいことを聞くことができました。測光素子はファイダー内にあるそうです。それでファイダー内に入る有害光を拾ってしまうため、露出がアンダーに出るという問題があるらしいです。これは2本しか撮ってないのに、その影響がもろに出た写真を撮っていたため、非常にありがたい説明でした。ようするにそっこうする際には、地面を測るかファイダーにフードのように手を当てて測ればいいということになります。(不便ですが。マミヤ7ではずいぶん改善されているようです。)
- 「シャッター切らなくてもどんどん巻き上げていくのか?」
- そんなことはありえないとのこと。シャッターがチャージされたら巻き上げレバーは止まるはずとのこと。巻き上げレバーも途中でかってに戻すと故障の原因になるため、絶対にしないでくださいとのこと。(ここで「ラチェット式ではない」という説明が生きるわけですね。)マミヤ7ではこの故障が起こらないように改良されているらしいです。
というわけです。注意して使いましょう。マミヤ6の悪い点ばかり書いて買う気をなくすかもしれませんね。でもこのカメラはマミヤ7と違って沈銅式のため携帯に便利ですし(この便利さは使ってみないとわからないと思いますよ。)、正方形フォーマットという他にあまりないフォーマットであるというのが最大の売りだと思います。
感想
まだプリントしていないため、中判の魅力をまだ堪能しているわけではございませんが、ポジフィルムをライトボックス上で見ているだけで、その質感描写に感動します。今度はネガフィルムを使って写真を撮って、プリントにしてみたいです。
以上
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