アジアコーヒ探索
-ネーポン求めて-
長いから回線切って読んでください!!1999/7/8
一度読んだ方へ、以下の内容変わらず、続きはこちらへ。
経緯
事の起こりは、某作家N氏のエッセイを読んだことに始まります。
そのエッセイは関西風俗(性ではありません、念のため。)に関してのものでカンサイの奇怪さを
表記したものです。(わたしはN氏の書き物が好きで何冊か読ませていただいています。)その本の中である奇怪な喫茶店の記述がありました。その名は、アジアコーヒ。その奇怪さは、本書を読んでいただくとわかるのですが、その本を読んでか知らずか某テレビ局が春、秋物の特別番組にも登場したほどの店です。
奇怪と言えば、色々あります。店の内装を工夫したものや店員の制服を奇抜にしたり。でもそういうポジティブな奇怪さではなく、もっとネガティブなものです。何年もお店をやっていたらこうなってしまった、でもそれをなおそうともしないで、ただ朽ちていくのに任せるというような奇怪さです。こう書くと非常に失礼に聞こえるかもしれませんが、本当にそうなんです。その店は、非常に小さく本書によると店内には普通の家にありそうなテーブルが一つしかないそうです。テレビ番組によるとおばさんが一人いて(変な髪形をしている)コーヒーを頼めば、粉末コーヒーを出してくれるのです。そして何と言っても謎の飲み物「ネーポン」です。どうやらかんきつ類系の飲み物なんですが、N氏に言わせれば、なかなかいけるらしいのです。でもそんな飲み物少なくとも近所の駄菓子屋さんでもみたことはありません。前述した番組終了後、店を尋ねる客が後を絶たず、とうとうネーポンの値上げを踏み切ったと聞きました。一体どんな飲み物なのでしょう?
わたしは非常なる興味を持ってアジアコーヒを尋ねて見ようと思ったのです。
探索
とりあえず行って見ようと思い、N氏の本に書いてある場所に向かいました。本によると場所は大阪環状線沿い、玉造駅と鶴橋駅の間にあるとのこと。家からは電車で30分以内で行けるし、まあ2時間もあればたどり着くやろと思っていたのです。
ところが、行けども行けどもそのような店はまったく見当たらないのです。わたしは本書を何度も読み直し、かつ玉造駅と鶴橋駅の間を何度も歩いて往復しました。それも沿線沿いだけでなく高津高校のあたりも行きましたし、鶴橋駅周辺のキムチと焼肉にももまれました。
でも見つからないのです。
まさかN氏ほんとに異界に迷いこんだのでは?と思いました。
わたしはとうとう見つけることができなく、その日半日をつぶして家に帰りました。
もとい探索
わたしはそうそうあきらめません。その話を友人U氏とU氏とK師匠にメールでしました。するとやはりと言うべきかもしれませんが、3人ともわたしと同様多いに関心を抱き、さらに大阪在住のU氏が一緒に探索してもいいとのことで、再びわたしは玉造の大地に立ったのです。
今度は二人がかりだからすぐ見つかるはずとたかをくくっておりました。しかしこのときも結局見つけることができませんでした。このときもかなり広範囲に調べました。交番に立ち寄ってアジアコーヒの所在を確かめたりしました。(おまわりさんも知らなかったみたい。)
で、鶴橋で焼肉食べて帰ってしまったのです。
三度目の。。。 探索
ひょっとして
もうないのかもという思いが2度目の探索からしていたのですが、それじゃー跡地でもなんでもいいから探してやる!という意気込みで3度目の探索を始めました。参加者は前回同様U氏であります。今回は別のホームページに寄せられたアジアコーヒの地図とそして某カメラ雑誌1995年6月号の大阪特集にて投稿された神々しいアジアコーヒの写真をもって玉造に向かいました。
そのころのわたしたちはもう玉造の地理にかなり詳しくなっており、地図を見た途端どの辺にあるかすぐにさっしがつきました。でもあそこ何回もとおったけどなあという感じです。
そして今回は写真がありましたので、いとも簡単に見つけてしまったのです。
悲しいかな、
それは跡地でした。それもとっても小さい。胸が痛くなるような大きさ、。
白い痕がついているでしょう。
その後のアジアコーヒ
我々は、とにかく記念写真を撮りました。(近々写真つけます。)
我々が、というか、わたしが色々あれこれアジアコーヒ跡地の
写真を撮っていたところ
ひょいとご近所に住んでいらっしゃいそうなおっちゃんが
近づいてきて
「アジアコーヒー?」
と尋ねてきたのです。
「ええ、ここにあったらしいですね。」
と我々が答えると
そのおっちゃんは色々
アジアコーヒの情報を教えてくれたのです。
1.どーやら店主のおばさんは体をこわして
入院してしまったらしいということ。
2.店のほうは荒れてしまうというので今年(98年)の
4月もしくは5月に取り壊してしまったということ。
(でもおばさんはここに住んでいたらしい。身寄りはあるのか?
)
3.ネーポンは特注ではないかということ。
(「このへんでは売ってへんな。」といってました。)
4.ネーポンは真夏でも冷やされることはなく、なまぬるい飲み物であるというーこと。
5.ビンを返せば、300円。持って返れば1000円だったらしいということ。
どーでしょう、なかなかの情報ではないでしょうか。
(他のホームページはもっと詳しいかもしれませんね。)
おばさんが元気になってくれることを心から
お祈り申し上げたい。
そして我々はおじさんに礼を行って、やっぱりキムチと焼肉にもまれて帰ったのでした。
さらなる探索へ
わたしは、「もうあれで終だ、でもネーポンは探して飲みたいな」と思っておりました。この探索が打ち切られて季節はもう夏を迎えておりました。
あれは真夏のけだるい昼下がり、涼しいクーラーのついた仕事場にていつものようにメールボックスを開けてました。
そこへ、あのU氏から意外なメールが届いたのです。
「京橋にもアジアコーヒあるで。」
え、そ、っそんな、ほんまかいな!!!
さらなるアジアコーヒチェーン店探索とネーポンを求めて-->更新を乞うご期待!
トップページへは、こちらへ。
目次ページへは、こちらへ。
誤字脱字にて御免