□Der Loop Der Loop□Il Duetto□Palais En Flammes
この3作品は兄弟が学生時代に制作したもので、現在プリントは残っていない。
□人工の夜景 Nocturna Artificialia
1979年/20分/カラー
□パンチ・アンド・ジュディ Punch and Judy
1980年/キース・グリフィスとの共作
□Ein Brudermord
1981年
□The Eternal Day of Michel de Ghelderode1898-1962
1981年
□Igor-The Paris Years Chez Pleyel
1983年
□レオシュ・ヤナーチェク Leos Janacek:intimate excursions
1983年/27分/カラー/ビデオ=ダゲレオ出版
チェコの作曲家、レオシュ・ヤナーチェクの後期のオペラを素材に構成。
□ヤン・シュヴァンクマイヤーの部屋 THE CABINET OF JAN SVANKMAJER-PRAGUE'S ALCHEMIST OF FILM
1984年/14分/カラー/ビデオ=ダゲレオ出版
ヤンの特集番組のセクションを結ぶために制作された、ヤンへのオマージュ作品。後に独立作品となる。
少年(=クエイ兄弟)がマイスター(=ヤン)のアトリエを訪問し、遊んでもらったり映画制作法を教授されたりというお話。クエイ兄弟の作風は全体的にディープで暗めだが、この作品だけが妙にかわいい。ヤンが少年に騙されて巨大蜘蛛を触らされて「きつねの毛かな〜?」とか言ってんのだ。
頭が本になっているヤン人形は、アルチンボルドの[司書]がベース。たしかにそうだわ‥。
あと、プラハの地図が広げられ、羽根がヤンの家を差し示したりする。
□ギルガメッシュ/小さなほうき Gilgamesh/Little songs of chief officer of hunar louse,or this unnameable little broom
1985年/11分/カラー/ビデオ=ダゲレオ出版
古代メソポタミアのギルガメッシュ叙事詩に材を得ているが、大幅に逸脱。鳥獣エンキドゥが机上の女体を愛撫するシーンは秀逸。
□ストリート・オブ・クロコダイル STREET OF CROCODILES
1986年/20分/白黒+カラー/ビデオ=ダゲレオ出版
ポーランドの作家、ブルーノ・シュルツ「肉桂色の店」の中の一話「大鰐通り」が原作。ねぢがカワイイ。
□Sledge Hammer
1986年
□失われた解剖模型のリハーサル Rehearsals for Extinct Anatomies
1988年/14分/白黒/ビデオ=ダゲレオ出版
じつは私、今までに見たことのあるクエイ兄弟の作品の中で(「ヤンの部屋」を除いて)これが一番好き。白黒ということで毒々しさがなく、淡泊で美しい。震えるバーコードが美しい。イボをなでまわすのはやめて〜〜〜〜っていうか、おまえだれやねん‥((c)sai)。
□スティル・ナハト Still Nacht
1988年
□MTV spot /The Pond
1989年
□櫛 The Comb
1990年/17分/白黒
□De Artificiali Perspectiva or Anamorphosis
1991年
□スティル・ナハト2 Still Nacht II
1992年/3.5分/カラー/music video
□Look What the Cat Drug In/Long Way Down
1993年/music video
□Tales from the Vienna Woods
1993年
□Can't Go Wrong Without You
1993年/music video
□ベンヤメンタ学院 The Institute Benjamenta
1995年/105分/白黒/ビデオ=ダゲレオ出版
クエイ兄弟初の長編にして、アニメーション一切なし、という思いきった作品。狂気の作家ローベルト・ヴァルザーの「ヤーコプ・フォン・グンテン」(1909)が原作で、執事を養成する学院に入学したヤーコプが、その唯一の教師である美女リーサの奥深い部屋の秘密へと導かれていく。
ダゲレオ出版のチラシ「ぼくたちは、人に使われるとるに足りない人間になるんだ。」というコピー、映画パンフのスチールが好き。
□Black Soul Choir
1996年/music video