7月7日水曜日
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| kunstkammer。温室あり |
4時半に起床し(一瞬くじけかける)4時50分に鉄道駅へ行くと、初手からディープな事に「この列車には自転車は乗せられない」「NO コロ!(kolo=自転車)」とのこと。次の列車は大丈夫だけど、それだと2時間無駄だし折角早起きしたんだし、という訳で自転車を置いて出発。何の為にレンタルしたのやら。ブディヨビツェからモクロスキーまで68kc/260円
05:23...チェスケー・ブディヨビツェ
06:31...Horazdovice Predm.
のりかえ。
07:21...Horazdovice Predm.
07:47...Susice
08:00...Mokrosukyモクロスキー
モクロスキーという駅が一番Horni Stankovに近かったので降りてみるが、小屋と駅名だけの無人駅。でも今日は地図があるので道は完璧。モクロスキー村の小さな商店で水(むろん1.5リットル)を買う。その商店では、自家製のクネドリーキがラップに包んでレジの横にぼたっと置かれていた。いいなあ。食べたい。
一生懸命ひたすら歩く。でも山の中の道で、Slanyへ行った時のような、車びゅんびゅん誰も歩いていない状態ではない。「今日子供たちが沢山来るんだ。その用意で大変だよ」などと言いながら隣村Hory Matky Boziまで車に乗せてくれたお兄さん。さっきの店でも客のおばさんが何か話しかけてきたし(判らず)、すれちがう人は「ドブリーデン!」だし、今までのチェコの田舎とは違う、人々のこの友好的な雰囲気は何だ。今までは、別に敵意を感じた事はないけど、皆純粋に「東洋人にびっくり」しているだけだったのに。やっぱり西側に近いからなのだろうか?
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| kunstkammer。別棟にはおなじみヤン陶器 |
そして9時すぎ、ついにHorni Stankov村到着!家が20件もない本当に小さな村で、遠目でも「あれかな?あれかな?」と判るくらいヤンの別荘兼スタジオ「芸術の間kunstkammer」は大きかった。最後まで、もしかしたら全然関係ない同名の村だったらどうしようと思っていたが杞憂なり。正面玄関がよく判らないし、人の気配はなし。プラハからは相当遠いよなあ。裏へ回ると別棟があり、アタノルスタジオでも見た「鬼瓦白陶器」の別バージョンがしっかりと屋根に・・。しかし隣は農場で羊や牛の臭いはしてるし、道にフンは落ちているし鶏歩いているし、まさかここで凄いフィルムが撮られているなんて誰が思うだろう?村人になりたい。
ここまで「追っかけ」した自分がちょっと危ない奴に思えてきつつ、また同じ道でモクロスキー駅に戻る。今度は親子連れが車に乗せてくれた。(念の為、ヒッチハイクなんてして無いです。勝手に停まってくれるの)みんな親切だなあ。Hory Matky Bozi村の近くで子供が遠足していた。さっきお兄さんが言ってた団体だな。モクロスキーからクラトヴィーまで23kc/90円
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| klatovyのギャラリー |
10:36...Mokrosukyモクロスキー
11:24...klatovyクラトヴィー
クラトヴィーは、ピルゼンの南にある割と大きな町で、中心広場やその周辺は観光地になっている位なのだが、鉄道の駅やバスターミナルからすごく遠い!鉄道の駅から中心広場まで急いで行って、またバスターミナルまで急いで戻ってきたので息が上がってしまった。何故クラトヴィーに来たかというと、エゴン・シーレ文化センターと同じく、98年ヤンとエヴァの「Anima Animus Animation」展が開催されたギャラリーの一つである「Gallery U bileho jednorozce」があるのでこの際行ってみようと。人に聞きまくった結果、中心広場の一角にある有名なギャラリーだった。でも思っていたより小さく、昼休みで閉まっていた。ああ折角来たというのに、8時までにレンタサイクル返却しないといけないが為、クラトヴィー殆ど素通り。
12:30...klatovy aut.nadrクラトヴィーバスターミナル
13:50...Horazdovice zel. st....バス。電車にのりかえ
14:28...Horazdovice zel. st.
14:33...Horazdovice Predm....電車にのりかえ
14:57...Horazdovice Predm.
16:01...チェスケー・ブディヨビツェ...自転車と一緒に電車にのりかえ
16:39...チェスケー・ブディヨビツェ
17:45...チェスキー・クルムロフ
これの次の電車だとクルムロフ20:21着で城が閉まってしまう。クルムロフまで自転車で行けるかも?なんて一瞬考えるが、ちと無謀かと気付きやめ。
一番早いルートを選んだつもりだけど、他にあったかも。何だか移動ばかりで勿体ないし、田舎を移動するのは難しい。
鉄道駅から市街までは急な下りなので、自転車の力発揮。名残惜しくて、6時閉館のエゴン・シーレ文化センターに行ってみたり、バロック様式のクルムロフ城庭園に行ったり。
クルムロフに映える夕陽が「旅の終わり」という感じでしみじみしてしまうが、実は全然終わりじゃないんだな。錯覚しそうだけど、このチェコ紀行+ウィーンは、イギリス家族旅行に私が勝手にくっつけただけの、いわば「おまけ」の旅だったりする。1週間では短すぎたけど、思いつく限りのヤン巡礼地に行って、なかなか濃ゆい旅だったんじゃないでしょうか。まあ、チェコにはまた来るでしょう。絶対来るでしょう。私のことだから。
そろそろ、あまり戻りたくないウィーンに戻って、10日にはイギリス行きの飛行機に乗らないといけない。ウィーンでアルチンボルド見ないと。さ、バスでホテル帰ろ。
20:05...チェスキー・クルムロフ
20:59...チェスケー・ブディヨビツェ
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