7月6日火曜日
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| タボール、塔からの眺め |
ホステルをチェックアウトし、中央駅からオーストリアのリンツへ行く列車に乗車。チェスケー・ブディヨビツェまでの料金は110kc/420円
07:13...Praha hl.n. プラハ中央駅
07:59...Benesov u Prahy
08:11...Olbramovice
08:43...Taborタボール
コンパートメントで、リンツからインスブルックヘ行くという日本人の女の子が声を掛けてきてご一緒することに。パペットを4体も買っていたんだけど、人形本体だけでなく長〜い操り棒もあるわけで、無茶苦茶かさばっていた。パペットが好きなら「ファウスト」もいけるか?と思ってヤンの事を教えてあげたんだけど、映画見てくれたかなあ。途中下車可能なのでタボールという町で降りる。
駅から路線バスに2分位乗って(9kc/36円)14世紀の古城コトノフ城の前で降り、ぶらぶら歩いて中心のジシカ広場Zizkovo namestiへ。タボールは15世紀にチェコで起こった宗教改革運動フス運動の軍事拠点だった町で、城壁で囲まれた入り組んだ街並がおもしろい。広場にある「キリストの変容教会」の塔は10kc/40円で登ることができ、狭くて暗〜い階段を頂上まで行くと、男の子がポケットゲームをしながら店番していて(お金は彼に払う)暇そ〜。
今日も祝日なので店はスーパーくらいしか開いていないし、タボールの街自体あまり観光ずれしていなくてのんびりしている気がした。ぶらぶらと駅まで戻り、ブディヨビツェへ。
11:48...Taborタボール
13:14...Ceske Budejoviceチェスケー・ブディヨビツェ
各駅列車でブディヨビツェ着。まず、駅の目の前にあるホテル・グランドにチェックイン。シングル1泊で750kc/2850円と、プラハのホステルに比べると倍するけど、やっぱりシャワー・トイレ付は快適すぎる!部屋も清潔で広いし、鉄道駅にもバスターミナルにも1分くらいだし、これで3000円しないのは安い。ホテルの従業員が英語が話せて(当り前なんだけど)何だか嬉しかった。
クルムロフ行きのバス出発まで時間があったので、ブディヨビツェの中心部を観光。駅から700メートル位歩くとプジェミスル・オタカル2世広場へ到着。インフォメーションで明日の地図を購入(Klatovy,SusiceなどSUMAVA地方の地図5万分の1=69kc/260円・10万分の1=49kc/190円)。97年プラハで、土産として購入したブディヨビツェ産の色鉛筆が沢山あった。かわいい。おすすめ。(6本入90kc/340円位)ブディヨビツェは、時間が無くてこの時しか観光できなかったのが少し残念。けっこう都会、という印象。
バスターミナルに戻りチェスキー・クルムロフへ。片道19kc/70円
14:45...チェスケー・ブディヨビツェ
15:40...チェスキー・クルムロフ
このバス、55分かかるはずが、全員クルムロフ直行と運転手が読んだためか25分くらいで到着してしまった。終点のバスターミナルではなく、一つ手前のバス停Spicakで降りた方が城に近くて便利。ブディヨビツェ門を通り、何故か熊がいるクルムロフ城内部を一周。城内にはチェコの若手アーティストを集めたギャラリーや、地下洞窟ギャラリーなんかもある。城の入り口でレンタルサイクル発見。高いしちょっと迷ったけど、明日Horni Stankovへ行くのにまたSlanyの時のようにくたくたになるのが嫌だったので、借りてしまう。2日で550kc/2090円(デポジットの3000kcはクレジットカードでもOK)。
クルムロフの中心部は坂が多くて乗れず、自転車を押して城を出る。きらきらしたヴルタヴァ川を見ながら木造の橋を渡りスヴォルノスティ広場へ。さすがユニセフ世界遺産の町、日本人の団体がいた。クルムロフの町は本気で可愛い。現地の人もそのことが判っているのか、ますます可愛さに磨きをかけていて、ちょっとチェコ離れした可愛さ。200kc位の安いホステルやプライベートルーム(民宿)が沢山あって、土産物屋ばかりでスーパーがない。
98年、ヤンとエヴァの「Anima Animus Animation」展が開催されたギャラリーの一つであるエゴン・シーレ文化センターへ行ってみる。あら、ポスターに「SVANKMAJER」の文字‥去年のポスターまだ貼っているの?なんて思ってよく見ると・・・・・期間99.6.13〜99.9.26・・って、今?!今やってんの?!!
手がうまく動かなくて自転車を柱に留められない。100kc/380円払って中へ入った私、エゴン・シーレとメイン展示のウォーホルを走って素通り(本当に走った)、ヤン&エヴァルームへ「嘘でしょ?嘘でしょ?ぎへ〜!!!」などと叫びつつ入り(本当に叫んだ)、注目されつつ階段を下る(ロフトになっている)。
ああああ。なんてこと。こんな展覧会が存在していたなんて。それよりこんな展覧会が存在していいのかあ。
こんなに興奮してんの私だけだよ〜。あとは皆「なんじゃこら」てかんじ。「悦楽」ビデオ見てうけてたオヤヂはいたけど。ウォーホルで終わってしまってこの部屋まで来ない人も多い。君たちは木を見て森を見ないのかあ(使い方間違ってます?)。
こっそり撮っているつもりだったんだけど、興奮しすぎたため目立ってしまったのか、監視員の可愛いおねいさんに「no photo」と注意されてしまった。
うえ〜ん1人だから感動を誰とも分かち合えなくて歯がゆいよ〜。独り言言ってるよ私〜。という訳で監視員のおねいさんに「ビデオは対話の可能性だけなの?」とかいって喋りかけたり。
現実なわけ?
□ファウスト、従者(屋根に乗ってる!)、メフィスト、トロヤの美女ことヘレナ、ヘレナに化けた鬼(下半身まるだし!)のプペット5体と舞台。本当に人より大きいのだ
□「悦楽」ピヴォイネの藁人形とロウバロヴァの少女趣味服人形、クラのハイテク電動自慰機械(モニターで悦楽ビデオ放映中)、ヴェトリンスキーのローテク自慰道具数点
□「アリス」のかえる小屋とかえるくん、机(大と小)、わにくん、頭蓋骨くん
□「対話の可能性」が繰り返されるモニター
□ヤンの作品=Natural Science Cabinetシリーズ、地図のコラージュシリーズ(これ大好き)、他のコラージュ(「ヴェルトゥムヌスとモナリザ」など)、「エヴァのポートレート」、鉄シリーズ(「ヴァイオリン」「3つの頭」など)、陶器シリーズ(「生と死をめぐる対話」「誕生」など)、あとなんかもうとにかくいっぱい。興奮しすぎて覚えていない‥。
□エヴァの作品=「ヴィーナスの誕生」など数点。エヴァの絵、めちゃ奇麗。白黒写真の時点でかなり衝撃を受け、カラー写真でシーツ内部が赤だったと知り一層衝撃を受けた作品「ベッド」はなかった。
何時間でもいたかったけどそういう訳にいかず、少しエゴン・シーレ見て外へ。ミュージアムショップでは、おなじみ「Anima Animus Animation」の本と、上記写真で使われているものと同じポスターが売っていたので購入(50kc/190円)。くにょくにょになってしまったけど。
興奮覚めやらぬまま夕暮れのクルムロフをぐるっと一巡し、坂の上にある鉄道駅へ。鉄道はバスに比べて本数も少ないし、クルムロフ駅は市街地から遠いし、最終も20時位だし、ブディヨビツェまで絶対に4〜50分かかるけど、自転車を乗せられるのだ。片道料金+自転車料金=23kc+16kc/150円
18:20...チェスキー・クルムロフ
19:05...チェスケー・ブディヨビツェ
ホテルの部屋から見えるように駅の外に自転車を留め、ホテル戻。明日、本当にHorni Stankovに行ってしまうのね私。今日買った地図だけで。次の日へhome