2003/10/25〜30
あれは1993年のことですから、今から10年も昔のことになりますか・・・。
当時の司書は、蜀の大丞相の若い頃のように、辺地で晴耕雨読の生活を送っておりました。
後の変わりぶりからは想像も出来ないかと思われますが、当時の司書はそれはそれは心穏やかに健やかに過ごしていたのです。
そんなある日、いつものように勉学に励んだ後、家で一休みをしようとリビングで珈琲などを飲んでいた時、ふと机の隅に置いてある1冊の本が目に入りました。
その頃の司書は、読む本といえばジャンプやマガジンやサンデーといった、極々普通の人々が読むべくして読む本を楽しんでいたのですが、その司書がこれまで読んだことないような華やかな表紙が目を奪いました。
恐らく妹が置き忘れていたのでしょう。思わずその本を手に取り、パラパラと捲っているうちに・・・あっという間に司書はその世界の中に引き込まれていったのです。そう・・・まさにストーリーそのままのように。
さらに、司書はその本の続編がないかを家中の本棚を探し回り、当時4巻まで出ていたコミックを発見・・・さらにどっぷりと浸かっていったのです。
そして・・・生まれて初めてアニメビデオを購入したり、声優イベントに参加したり、同人誌のジャンル買いを覚えたり、グッズの買い漁りをしたり、初回特典に命をかけたり・・・その後の司書の生きていくための行動スタイルを、その作品は少しずつ確立していきました。
しかし、その漫画も完結し、司書も他の作品に心奪われるようになり、何時しか司書の心の大半を占めていたその作品は、胸の引き出しの奥深くに仕舞われ、思い出すこともなくなっていました。
しかし! だが、しかし!!
今週日曜に本屋に寄った時の事、その続編が見事にスタートしており、単行本の第一巻が出ていたのです!!なんということでしょう!司書の心のイナーシャーは再び猛烈な勢いで回され始め、火薬カートリッジで一気に点火、その後の経験から排気タービンや高オクタン燃料を満載していた、司書の胸のエンジンに火を付けてしまったのです!
若さって何だ! ふりむかないことさ! 愛って何だ! ためらわないことさ!!!
あばよ涙、よろしく勇気!そう、まさに7年ぶりの暴走が再びスタートしました!!長刀を持った多喜子さんが微笑むその表紙は、司書の心に語りかけてきました・・・そう、まさに声を聞いたのです。
言葉は要らぬ!ただ刮目せよ!!
こうして司書の「ふしぎ遊戯 玄武開伝」との出会いが・・・「ふしぎ遊戯」シリーズとの邂逅、そして再び激しい魂の雄叫びを上げる日々が始まったのです。
今の司書しか知らない人には分からないでしょう。当時の司書の・・・俺の・・・俺のこの魂の震えが!!
あの頃の司書は、まるでタリスマン保有候補筆頭に上げられるようなピュアな魂を持って、この作品に情熱を捧げていたのです。当時を知る人は皆言葉を揃えてこう言うでしょう。「あの頃のお前は凄かった」と。
例えばの例を挙げましょう。1995年に「新世紀エヴァンゲリオン」というガイナックスのアニメが放映されておりました。当時のテレビ東京の18時からでしたか。今でも絶大な人気をほこり、当時は社会現象にまでなった作品です。
しかし、司書はこの著名な作品をロクに見ておりませんでした・・・なぜなら、その翌日の木曜日に放映されていた「ふしぎ遊戯」を楽しむ為に、前日は先週放映された回を見直していたのです。そう、1週間で3回も繰り返し見ていたのです!
時間がないこともありますが、今の司書は同一作品を3回も見直すことはまずありません。しかし当時は、「3回でも少ないよなー」とか思ってました。
EDの際にちょっと前までやっていた「ガンダムSEED」のように台詞と歌が被る演出をしていたのですが、カラオケで全話の台詞付でEDソングを全て歌いあげることが出来ました(流石に今は無理ですが^^;)
あの魂が再び復活するのです。司書も自分がどうなってしまうか分かりません。だが、一つ言えることがあります。明日からの俺は、昨日までの俺とは違う!そう、まさに「山のフドウ」のように、守るべきものを見つけたのだ!
叫び疲れてしまったので、作品紹介は次回に続きます(笑)