赤旗読者通信のページ
2000年9月24日号
目次
WTO協定の見直しを国に要求せよ 9月議会砂田喜昭議員の一般質問より。
貧困と暴力に反対し、希望、平等、平和、民主主義を求めて 世界女性行進に連帯し、市内で宣伝行動
そんなに広い道路がどうしても必要か 住民の負担にならないことを願います ９月議会を傍聴して
WTO協定の見直しを国に要求せよ
9月議会砂田喜昭議員の一般質問より。
９月議会一般質問が13日に行われ、砂田市議は農業政策について質問しました。
砂田市議は、「『豊作だから米価が下がる』と政府・自民党などは宣伝していますが、これは実態とは違います」と告発しました。
ＷＴＯ農業協定が発効してから６年、減反は水田面積の三分の一以上にもおよび、農家は忠実に米の需給調整に協力しているのに米価は下がりつづけています。それは、外国産米をここ５年間に３００万トンも輸入させられて、需給調整機能に大穴があいているからです。これを豊作のせいにするのは筋違いです。ＷＴＯ協定は、輸入国や発展途上国など多くの国の農業に深刻な打撃をあたえており、「甘い汁を吸っているのはアメリカなど一部の輸出国と穀物メジャー」という批判が世界中で高まっています。
砂田市議は、「外国からの輸入規制が今何より求められます。ＷＴＯ協定の見直し、政府米買い入れによる米価の下支えを、国にもとめるべき」と要求しました。
産業建設部長は、「政府米の買い入れが困難な理由にミニマムアクセス(米の最低義務輸入枠)が存在し、何らかの形で政府米の買い入れを実施すべきものと考えます」と答えましたが、砂田市議は「輸入を規制するためにもＷＴＯ協定の改定を国に働きかけるべきでないか。その意志はないのか」と再質問。大家市長は「地方議会で議論すべき問題ではありませんが、ＷＴＯとかグローバルに約束事がなされているので、私が、あるいは地方自治体が声を大にして叫んでも、これは撤回できない問題である」と農民の気持ちにこたえない答弁をしました。
地方議会で議論すべきでないというのは間違いです。砂田市議は「地方議会が国に意見を言うことは地方自治法に明記されている」と反論。市長は「そういう趣旨は理解している」と答えましたが、ＷＴＯ協定の見直しを主張しないという態度に終始しました。
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貧困と暴力に反対し、
希望、平等、平和、民主主義を
求めて
世界女性行進に連帯し、市内で宣伝行動
９月16日午後、２０００年女性行進に連帯して、新日本婦人の会小矢部支部はＡコープおやべとユニー小矢部店前で宣伝行動を行いました。
この宣伝では「平和憲法を守り、核兵器のない21世紀を」「男女の平等でだれもが安心して暮らせる日本に」というスローガンの呼びかけチラシと、要求、願いを集めて、内閣総理大臣と国連事務総長に届けるサポートカードを配布しました。
通りかかった女性が、関心を持って受け取り、歩きながら目を通す姿が数多く見られました。
2000年世界女性行進って？
カナダの女性たちが世界中の女性に呼びかけた行動で、ユネスコが後援しています。共通テーマは「貧困と女性に対する暴力の根絶」、期間は3月8日国際婦人デーから10月17日国際貧困根絶デーまで。
各国の女性が男女平等、暮らし、平和などの要求を掲げ、行進をはじめとするさまざまな行動を自主的、平和的にくりひろげます。日本でも9人の著名な女性が呼びかけ人となって日本連絡会を作り、草の根からの参加を呼びかけています。
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そんなに広い道路がどうしても必要か
住民の負担にならないことを願います
９月議会を傍聴して
午前の傍聴席は、女性団体連絡会の呼びかけで参加した女性の傍聴者が、大勢いて(私もその一人なのですが)満席となり、盛り上がりを反映して各議員の質問は力が入っておりました。
午後の傍聴者は、午前の半分以下でしたが、砂田議員の「街路事業計画」の質問を熱心にメモを取る人が数人おりました。
この事業は、関係住民の方にとって大変関心があることで、当局の答弁も、「都市計画で決定しているので実施する」というばかりでは、納得しない方が多いと思います。
砂田議員が再質問で巨額の税金をつぎ込むほど広い道路がどうしても必要かどうか、もっと住民の意見を聞き、大いに議論をするべきだと力をこめた討論を展開しました。
大家市長も「住民の協力が必要であり､反対が多ければ実施できない」と答弁せざるを得ませんでした。日本共産党の支部の皆さんが沿線住民１１０軒を訪問し、80軒から回答をもらい、それにもとづいた質問だったから、重みがあったのだと思います。
住民に情報をすべて公開して、この事業が住民にとって大きな負担にならないことを、一市民としても心から願っております。
（阿尾多美）
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