「明るい小矢部」のひろばのコーナー
1997年2月号
何かにつけ老後のことを考える機会が多くなった。40代〜60代の女性数人が集まると、親の病気の話が必ず出る。そして結論“長生きしたくないねー”◆私も骨粗しょう症になりたくないのでダンベル体操を始めた◆今、私は86歳の母の看病をしているが、介護が必要になってから十年になる。難病を一つ持っているので入院生活が長い。私は働きながら毎日病院に通って世話をしている。まだ自宅介護でないのが救いとなっているが、自宅で寝たきり老人を介護している人の苦労は並大抵でない◆介護保険が話題になりだしてからずっと関心を寄せてきたが、内容が分かってくるにつれ老後が不安になる。負担の割に受けるサービスは貧しい。利用するたびに追加負担も多く、この案だと福祉に力を入れている自治体の現状より料金が高くなる例もある◆保険料を納めるからには老後は安心と思っている人も多いが、本当にそうなるよう“長生きしてよかった”と言えるよう、いま声を上げる時ではないかしら。