「明るい小矢部」のひろばのコーナー
2002年11月号


イラク攻撃は止めてください

「イラク・湾岸戦争の子どもたち」という写真集を見ました。表紙は、かわいい女の子の笑顔なのですが、内容は目を背けたくなるほどかわいそうな子どもたちの姿でした◆11年前の湾岸戦争で、アメリカ軍は大量の「劣化ウラン弾」をイラクに落としました。それが原因と思われる奇形、小児ガン、白血病が子どもたちをむしばみ、その上、経済制裁のせいでまともな治療も受けられず、多くの子どもたちが亡くなっていきます。肝臓ガンを患っている子どもを、力無く抱いている母親の様子は、涙なしには見ることができませんでした◆9.11テロの報復として行ったアフガン攻撃でも劣化ウランが使われたそうです。10年後にはアフガンの罪のない子どもたちがまたガンなどに苦しまなければなりません。結局は弱い、何も言えない、何の罪もない未来あるはずの子どもたちが、悲惨な戦争の代償をすべて背負っているのです◆「核兵器開発の恐れがある」というだけで戦争を仕掛けることはできないはずです。まして核兵器を使うなぞ人類の存亡に関わることだというのが、世界の人々の認識です。どんな理由を付けても、どこの国のどんな命も、軽々しくうばっていいものではありません◆イラクへの攻撃はもう止めてください。日本はお金の援助も、後方支援という名の加担も止めてください。たくさんの小さな命を苦しめないでください。子どもたちに明るい未来を、美しい地球を、あたたかい心を、みんなで渡していきたい…心の底からの切なる思いです。(K)

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