「明るい小矢部」のひろばのコーナー
2002年4月号

加藤疑惑と政治革新

私の職場の話です。「とうとう辞職したな」加藤紘一氏が議員辞職したその日、職場の上司が知らせてくれました▼「やっぱりね」「やめるしかなかったよね」という声しきりの後に、「でもさあ、確かに秘書がどうしたこうしたであちこちの議員が辞めるのも大事だけど、世の中もっと大事なこともあるやろ。もっと、下々の大事な生活のこと、早くきちんと話し合ってほしいよね」のある人の言葉に、「そうやよー」の大合唱▼「痛み、痛みといって、小泉さん全然私らの日々の痛みなんか実感としてわかっとらんよ」私と同様、我が子が社会人として自立していかねばならない子供を持つ親の世代が多い▼「子どもが就職する時期になったから切実に思うのだけどー」と彼女らは、前置きしながら、「いろんな意欲や能力を持った若い人が、明るく希望を持って社会に出て行ける世の中にしていないと言うのは、どう考えても変やわ」等々、ああだこうだの話し合いの最後のある人の言葉はこうでした▼「私らが悪い。こんな社会にしてしまったんは、私ら大人の責任やわ。子どもらに申し訳ない」▼日々忙しく働きながら、心の奥底の不安や気持ちは皆同じだなあと思いました。自分らには何ができるのか、真剣に考えている同僚の言葉にもうんと感動▼微力でも、周りの人たちと一緒に、働きがいのあるいきいきとして社会をつくっていきたいと密かに決意した1日でした。

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