「明るい小矢部」のひろばのコーナー
2001年4月号


ケーブルテレビについて

小矢部市はケーブルテレビ事業に乗り出す。前年度予算を補正して、施設建設費に14億9千万円、平成13年度予算でその運営費2千7百万円余を計上している。しかし、広報「おやべ」にはほとんど紹介の記事がない◆担当の地域情報課に尋ねると、「6月議会で条例が制定された後で事業の内容について広報します」とのこと。やれやれ、15億円の買物の全体像が分かるのは合歓の花の咲くころか。市民にはろくな説明もなしに、この事業が始められたことははっきりさせておこう◆今でも5チャンネル以上が受信できるのに、過剰投資ではないか。高速インターネットも使えるというが、NTTなどの民間サービスが競い合っているところに、なぜ公費を使って割り込まねばならないのか。こどもがマンガ専門チャンネルばかり見るのではと教育環境への懸念もある◆ここで思い出すのが、利賀ダム。150年に一度の洪水を防ぐために作られるダムだそうだが、無駄ではないのか。その耐用年数が百年。不合理でもある。環境破壊の心配もある。洪水対策なら、山に木を植えるとか、平野部での遊水池を考えるとか、別のやり方を考えるのが賢いと思うが。どちらもその必要性があいまいだ◆「年金暮らしで夫婦二人。そんなにテレビも見ないのに、月三千円のケーブルテレビ利用料はこたえる。しかし、後輩から勧められたら断りにくいし」とこぼす市役所OBも。せめて、無駄だと思う人には押し売りをしないでいただきたいものだ。

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