「明るい小矢部」のひろばのコーナー
1999年10月号

9月3日、ここは大阪・中之島公園。全国から集まった六千人の支援者が「関電包囲総行動」に集結。デモ行進では、「関西電力は憲法を守れ」「最高裁判決を守れ」「人権侵害・賃金差別をやめよ」と力いっぱい市民にアピール。最高裁が関電の思想差別を断罪した判決から4周年。争議解決を迫り本店前に10万人の署名を積み上げた要請にも、関電は非礼・誠意のない応対に終始した◆関西電力は、労組の丸抱えを狙って、職場要求実現の先頭に立つ共産党員の労働者を「マル特社員」と称し、監視、孤立化を図り、ロッカー内の手帳を盗み撮ったり、葬儀を手伝うふりして会葬者をチェック、警察と連絡をとっての監視等々、「大企業の職場に憲法なし」と人権侵害が続いた。「マル特社員」とされた4人の労働者は勇気を持って立ちあがり、訴え争っていた◆95年9月5日、最高裁は「職場における自由な人間関係を形成する自由を侵してはならない」と画期的な判決を下した◆この判決後、東京電力、中部電力をはじめ、多くの同じような争議が解決し、経団連憲章にも人権を明記させた◆しかし関電は、「そのような労務管理はしていない」と判決を認めようとしない。このような態度は法治国家として許すことができようか◆集会では関電争議団を代表して、今春神戸で見事県議に当選した北岡浩氏が「私たちの闘いは憲法12条の『この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない』を実践したもの。…来年はここで勝利報告集会が行えるよう奮闘する」と挨拶。最後に「がんばろう」合唱が中之島ビルに響いた。(Y生)

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