「明るい小矢部」のひろばのコーナー
1999年4月号

仕事を持つ普通の女性であった私が県議選に出たことで、まわりに波紋が広がっています◆ある会合に出た後の雑談で、ひとしきり日本共産党が話題になりました。「上田さんが選挙に出られ、びっくりしたよ」。「これからはやっぱり女性もどんどん出なくちゃね」。「でもなぜ共産党公認で出たの」。「国会の論戦を聴いていると共産党の主張が一番正しいと思うが、なぜ他の野党は賛成してくれないのですか」。「ソ連がなくなったのに、なぜ党名を変えないの」◆これまではまったく共産党の話などしたことのなかった人たちでしたが、私の決断への興味にとどまらない党への関心を感じました。私なりの説明のあと、不破哲三さんと作家の井上ひさしさんの対論『新日本共産党宣言』(光文社)をおすすめしました◆不況や雇用、老後の生活など、多くの人が不安を感じています。その打開のためには「自民党政治ではだめ。日本共産党が庶民の味方では・・・」。こんな思いが広がっている手応えを感じます◆ところで男性には意外かもしれませんが、女性が女性候補に投票することには一つの垣根があるように思います。女性自身の中に「女は何をしてもだめ」「女だから思うことがあっても黙っていよう」という自信のなさを見ることがあります◆私が日本共産党からの立候補の要請にこたえようと決意をした理由のひとつに、ここを飛び越えなければとの思いもありました◆気のせいか、県議選後、私のまわりでは女性たちが元気になり、行動的になっているようです。みんなが声を出し、考えて、行動するようになれば、ほんとうにすばらしいことです。(上田ゆみ子)

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