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2004年9月26日号

議員定数問題
三名減らす「17名」が多数
市民の政治参加を狭め、
当局をチェックし正す機能を弱めて・・・「改革」?

議員懇談会が9月21日開かれ、市議会議員定数を3名削減し17名にしたいとの議会改革特別委員会の報告を了承しました。

先立つ議会改革特別委員会(15日)で砂田市議は「議員定数削減は、市民の政治参加の道を狭めるものだ」と反対しましたが、「定数を17名に」の主張が多数を占めました。

「行革のためには、議会も議員定数を削減して、血を流すことだ」という意見がありますが、これは誤解ではないでしょうか。「議会・議員が血を流す」というよりも、反対に市民の政治参加を狭めて「市民に血を流させる」ことになるからです。
 議員の任期はもともと4年間です。市民は選挙であらためて議員を選びなおします。出たい人は誰でも立候補できます。ところが定数削減すると、当選に必要な得票数が高くなって立候補が困難となり、市民の被選挙権が狭められます。定数1〜2名区が多数を占める県議選挙では無競争選挙区が増え、有権者の選挙権が奪われる例が多く見られます。

全国的には人口3万人台の市議会(79市)の定数の平均は22名です(2004年版市議会手帳)。議員定数を17名にすると、小矢部市3万4千人市民の多様な声が、全国の同じ規模の自治体に比べて市政に届きにくくします。

議員を3名削減して浮かせることのできる経費は2千万円強です。その一方で議員定数削減を主張する議員の一部から、議員の政務調査費(現在月2万円)の引き上げを求める声すら出始めています。

議会に多様な有権者の意見が反映しないと、予算や当局の提案をチェックし、正す機能が弱くなることが懸念されます。浮かせる経費を帳消しにしてしまうおそれ充分です。



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