「明るい小矢部」のひろばのコーナー
2004年8月号


議会改革と議員定数

あなたは税金をどれだけ払っているだろう。市に納める税金は一人あたり12万4839円、1世帯あたりでは45万5719円(02年度)になる。
 これを何に使うか、提案するのは市長だが、その内容をチェックし決めるのは議会の権限だ。

 歴史をひもとけば国民に主権がなかった時代、税を巡って闘った。百姓一揆がそうだ。アメリカ独立戦争も宗主国イギリスが新税を掛けたことから始まったとか。この闘いを通じて国民主権の制度、議会が生まれた。

 ところがいま、「議員減らせ」の声がかしましい。議員を減らせば、本当に市民代表としての機能が発揮されるのか。
 わかりやすい例が小選挙区制だ。富山3区の定数が1になったら、39万人の有権者のうち16万人弱の支持で自民党が議席を独占し、残り23万人の有権者の声が議会に反映しない。これが議会不信の真因ではないだろうか。市議会の定数削減も、市民の政治参加を狭める自殺行為である。

 「議員減らせ」の声は、住民代表としての機能を十分果たしていないことへの批判だろう。かつて「タワーに18億円」、そしていま「綾子河川公園に7.5億円」の予算を否決していたら、議会に対する見方がまるっきり違ったのではないだろうか。
 議員の特権的な待遇の改革は当然必要で、議長公用車での毎日の送迎、海外視察などは止めるべきだ。夜間・休日議会の開催、常任委員会のケーブルテレビでの公開など議会改革のテーマは尽きないが、これらに自民党所属議員からの抵抗があることも事実だ。
 そんな様子を市民がありのままに知ることから、真の議会改革につながるのではないか。



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